週末は野山にいます


福岡県の山

・脊振山
 1999.12.17
・油山
 2010.05.02
・雷山
 2009.09.21
・十坊山
 2020.02.10
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金山-福岡県の山

金山-福岡県の山

背振山地縦走(椎原峠~金山)

背振山地縦走(椎原峠~金山)

【鬼ヶ鼻岩からの眺望】

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○山行情報
日程 2020年6月28日(日)
山名(山域) 金山(福岡
入/下山地 椎原バス停 / 陽光台バス停
メンバー 単独行
行動時間 6時間42分
歩行 距離登り下り歩数
16.3km1,238m1,352m---歩

■■■マップ

○コース(タイム)

椎原バス停(08:04)-(09:31)椎原峠-鬼ヶ鼻岩-(10:34)猟師岩山-小爪峠-(12:11)金山-(14:46)陽光台バス停

 《山概略》
 金山(かなやま)は福岡県福岡市と佐賀県佐賀市の境にある標高967mの山で、背振山系のほぼ中央に位置する。

 《アプローチ編》
 福岡の実家に帰省ついでの登山である。コロナ禍での緊急事態宣言が解除されたとはいえ、世間では自粛モードは続いており、実家に帰省した二泊三日はほぼ家に籠もりきりだった。梅雨時の雨も降り続き、ちょうどこの日だけ天気の条件が良かったので単独で山へ行くことにした。
 椎原行きの西鉄バスは早良営業所発で本数が少ない。登山利用は7:40発が唯一の選択肢である。バスは乗客数人を乗せて20分ほどで終点の椎原バス停に到着する。バス停には一応トイレがある。




 《金山へ》
 バス停の横に赤く舗装された緩やかな登りの道があり、そこを登ってい行く。田んぼに囲まれた道だが、登っていくと集落の中に入る。集落の中は分岐が多いが、山の指導標は無い。見当を付けて進んで集落を抜け、橋を渡るとむと沢沿いの林道となる。古城跡のような石垣の前を通り、辻橋を渡る。
 歩き始めから30分ほどでようやく脊振山系登山道案内図が現れる。このあたりは駐車スペースがあり8台ほど駐められそうだ。すでに数台の車が駐まっている。
 案内図右手の道の先に矢筈峠と椎原峠の分岐がある。右手の椎原峠は85分と書かれている。右手に進むと、さらに椎原峠まで80分の指導標がある。ここまでは林道で、この先は山道となる。昨日は大雨だったので、草露防止のため下だけ雨合羽を着る必要があるかと思ったが、まだ大丈夫そうだ。ヤマアジサイの咲く山道を進む。



 道は沢沿いに進む。沢は椎原川の支流で室見川となり博多湾に注がれる。鬼ヶ鼻岩分岐を通過し、沢沿いの道では沢ガニやオカトラノオを見かける。一度林道を横切るが、このあたりはメタセコイア林のようだ。道なりに登り続けるとやがて足下にミヤコザサが現れ、椎原峠に到着する。
 椎原峠は眺望が無く、ベンチも無い。立ったまま一休みし、雨具の下だけ付けて金山方面へ出発する。この先笹が生い茂り、足下が濡れそうだった。



 稜線歩きも眺望はほとんど無く、樹林の中を進む。途中ヤマツツジが咲いている。佐賀県側の井手野の分岐では、稜線まで林道が延びている。九州自然歩道の案内板があり、金山と背振山へのそれぞれのコースが紹介されている。道は歩きやすくなり、西へと進む。
 鬼ヶ鼻岩の手前の猟師岩山の木の根元にマムシが現れる。尻尾を立ててカラカラと音を鳴らし思いっきり威嚇態勢だ。九州に熊はいないので安心して山へは入れるが、やたらとマムシと遭遇する機会が多い。クマと遭ったことはほとんど無いので、むしろ九州の山の方が危険かもしれない。その場は慎重に通り抜けた。
 鬼ヶ鼻岩(840m)からは福岡市街が一望でき、博多湾まで望めるはずだったが、この日は雲が多く何も見えない。ときおり雲の隙間から油山やその麓の町並みが一瞬見えるだけだった。
 鬼ヶ鼻岩から猟師岩山にかけて、佐賀県側の展望岩があり、ブナ林やツクシシャクナゲが現れる。猟師岩山(893.3m)も眺望は無い。吉ノ山という点名の三等三角点がある。岩が露出しており、座って休憩することができる。



 猟師岩山から下って小爪峠を経て登り返しとなる。金山はまだ遠い。目の前に小高いピークが見えてくるが、無名峰である。岩場の展望台があり、左手に脊振山方面が見える。ミヤコザサとブナの小道を進み、山中地蔵との分岐を通過すると金山の山頂(962m)である。一等三角点があるが、眺めは福岡方面にわずかな見通しがあるが、曇っていて真っ白だ。ここまでほとんど人に会わなかったが、ここに来てようやく6人ほどの人を見かけた。




 金山山頂で20分ほど休憩して石窯・国民宿舎と示された方へ下山する。すぐに峠のような所に出て、道は3本に分かれる。坊主ヶ滝登山口方面に進み、樹林帯の中をひたすら下る。
 快調に下っていたものの、岩場で足を滑らせ思いっきりすっ転んだ。その際、肘を岩に強打して出血。幸いファーストエイドのセットを持ってきていたので、適当に処置してそのまま下山を続けた。少し下ると沢があったので、一応流水で傷を洗い流した。結局この怪我は大したことなかったのだが、大きな瘡蓋が3週間ほど残った。
 樹林帯から抜け出て鉄塔の下に出る。鉄塔の基礎に腰掛けて小休止し、再び樹林帯の下りとなる。ようやく舗装道に出るが、舗装道歩きも結構長い。正面に油山を見ながら下っていくと、交通量の多い国道263号が見えてくる。橋の先にある多々良瀬バス停到着するが、次のバスまで2時間近くある。待つくらいなら歩いた方が良いと思い、国道を福岡方面へ歩いて行く。20分ほど歩くと陽光台バス停があり、そこは始発もあり本数が多い。やがて博多駅行きのバスが来たのでそれに乗って実家へと帰った。

Camera:CANON EOS M6