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函館山-北海道の山

函館山-北海道の山

三連休パスで北海道の山旅

三連休パスで北海道の山旅

【函館山と市街地】

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山行情報
日程 2015年11月21日(土)
山名(山域) 函館山(北海道
入/下山地 函館駅
メンバー 単独行
行動時間 5時間6分
歩行
距離
登り
下り
歩数
14.4km 784.5m 784.5m 21,600歩
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コース(タイム)

函館駅前(12:39)-昼食-谷地頭--(15:08)函館山(17:00)-(17:45)宝来町

 《山概略》
 函館山は北海道函館市の市街地にある低山である。海底火山の噴火によりできた島であったが、土砂が堆積して渡島半島と陸続きとなった。その堆積部分が函館市街地で、函館山からの夜景も有名である。
 新青森と北海道を結ぶ北海道新幹線は2016年3月26日に開業するが、三連休切符を利用して鉄道で函館の山旅へとでかけた。新青森までは東北新幹線だが、そこから函館までは、特急のスーパー白鳥に乗車した。

 《アプローチ編》
 今回の旅は山へ行くためと言うより、三連休切符で遠くへ行きたいというのが最初の目的であった。三連休切符はJR東日本の切符だが、函館までは行くことができる。函館へ行くならば函館山へ行こうと言うことになった。函館山は夏に一度行ったことがあるが、山頂まではバスで行っていた。今回は歩いて登ることにした。ちなみにこの時期はすでにバスの運行は終了している。
 6:32東京駅発はやぶさ1号に乗り、新青森駅でスーパー白鳥1号に乗り換える。青森駅はバックするような形で列車は進み、青森駅から前進する。青函トンネルをくぐり、函館駅に到着したのは12:22で、自宅からちょうど7時間かかったことになる。

 《函館山へ》
 横浜はまだ秋だが、この時期の函館は冬である。人の多い函館駅を出るとひやりと肌寒い。駅前には旧函館駅所在地の碑があるが、現役で駅があるのになぜ跡地なのだろう。説明文を読むと、別の場所にあった碑をこちらに移設したようだ。どうもいいかげんだ。現在の地に函館駅ができたのは明治37年で、南小樽とつながっていた。
 駅前の交差点を渡り、函館市場の方へ向かう。まずは腹ごしらえである。事前に調べていたきくよ食堂で三種おこのみ丼を頂いた。ガイドブックにも紹介される人気の店だが、タイミング良く並ばずにすぐに入ることができた。


市街地をしばらく歩く
【市街地をしばらく歩く】
   住吉町の登山口
【住吉町の登山口】

 昼食を終え、函館の市街地を歩く。目の前には函館山が見えているのでそこに向かって歩く。登山口は函館山の左の方の立待岬の方にある。市電に沿った歩道を歩き、高田屋嘉兵衛像の前を通過する。谷地頭という市電の最終駅があり、さらに山の方へ歩いて行く。これまで平地だったが登り坂となる。途中近所の人に登山口の位置を訪ねて、林の中の道を歩いていくと、七曲りコース入り口がある。
 七曲がりコースといっても所詮は低山である。それほど険しいものではないが、登っていくと汗は出てくる。一汗かく頃には地蔵山見晴台という眺めの良い場所に出る。函館空港方面や津軽海峡を見渡すことができる。見晴台まで来ると急な登りはなくなり、歩きやすいササ原の道となる。道なりに進むと電波塔が見えてきて、その前を通過すると道は林道に変わる。
 林道を少し歩くと広場のようなところに出て、立派なトイレがある。目の前に小高い丘があるので、その方へ行ってみる。階段状の坂を登ると草原で、眺めも良くなる。函館の市街地もくっきり見えるようになる。函館の市街地は砂が堆積してできた陸地だが、びっしりと住宅で埋まっている。この丘は千畳敷要塞跡があり、砲台の跡がある。コンクリートで囲まれた要塞の中を歩くこともできる。日露戦争時に本土決戦に備えて作られた要塞だろうが、使われることなく150年が経過している。

千畳敷広場
【千畳敷広場】
   千畳敷要塞跡
【千畳敷要塞跡】

 千畳敷要塞の丘を下ると牛の背峠で、地蔵が置かれている。これは函館山の縦走路に置かれた三十三観音像で、歩くたびに見かけることができる。林道歩きが続き、右手には函館市街が常に見えている。このあたりから夜景を見ても綺麗だろう。つつじ山を巻いて、入江山の方へ足を伸ばした。入江山(291m)には観測所跡がある。バルチック艦隊でも探していたのだろうか。山頂のトーチカのようなところからは目の前に函館山が見えている。
 入江山は突き出たところにあり、そこから戻って箱根山の展望台を目指す。途中、御殿山第二砲台跡という要塞跡があり、その上の部分を歩く。函館の地理や歴史の説明があるのでわかりやすく、ちょっとした博物館だ。函館山は日清戦争後から要塞化が進み、昭和21年まで一般市民は入山禁止であったようだ。

市街地の奥では雨が降っている
【市街地の奥では雨が降っている】
   入江山ピークから
【入江山ピークから】

 第二砲台跡から少し下ると、舗装道の駐車場にでる。ここから旧登山道への分岐もあり、帰りはここから下ることにする。ここまで山では人と会わなかったが、旧登山道からは子供が登ってきていた。駐車場から登り返しの階段があり、展望台とかかれた指導標があるので、そこを進むと山頂に到着する。
 いまさらではあるが、函館山という名称は山の総称であり、いくつもピークがある。函館山の最高峰はロープウエイ駅のある御殿山(334m)である。山頂部分はコンクリートで覆われ、ロープウエイを利用して多くの人がやってくる。しかし、麓から歩くと、様々な角度から函館の町並みを眺めることができ、歴史を知ることができる。なかなか貴重な体験だった。


函館山山頂は展望台
【函館山山頂は展望台】
   日没まで待って夜景を撮影
【日没まで待って夜景を撮影】

 山頂の展望台で日没まで待って夜景を撮影した。途中小雪が舞ったりして天気の変化が心配されたが、陸地にびっしりと広がるイルミネーションを見ることができた。展望台は狭く、観光客が怒濤のごとく押し寄せるため写真を撮るのは難儀したが、一応の目的は果たすことができた。
 帰りはロープウエイで下ることを考えていたのだが、行列待ちで30分以上かかりそうだったので、旧登山道を歩いて下ることにした。もちろん真っ暗闇だが、ライトは準備していたので難なく下ることができた。街まで降りて、市電の宝来町駅から電車に乗り、函館駅前のビジネスホテルに宿泊した。翌日は移動して青森市内散策で、その次の日は八戸の種差海岸ハイキングの予定だったが、これは雪のため中止となった。

付近の山 駒ヶ岳(2014.07.13

宿泊情報
 
ルートイングランティア函館駅前★★★
場所:北海道函館市若松町21-3(TEL:0138-21-4100)
泉質:天然温泉(13階)
料金:8250円
少々料金は高めだが、大浴場があり快適。
Camera:CANON EOS 6D

NOYAMA
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