神奈川県の山

蛭ヶ岳・塔ノ岳

 【山 名】 蛭ヶ岳・塔ノ岳
 【山 域】 丹沢
 【日 程】 1997年1月4日〜5日
 【天 気】 曇り
 【入山地】 東野
 【下山地】 大倉
 【交 通】 JR等
 【メンバー】DAY、福島

 先月は焼山から犬越路のほうへ縦走している。その時に泊まった黍殻避難小屋が快 適だったので、今度もまたその小屋を利用することにした。先月のコースが東から西 へ縦走したのに対し、今回は東野から大倉へ抜ける北から南への縦走である。
 前回同様JR横浜線の橋本駅でDAY氏と待ち合わせ、バスで三ヶ木へ。更に月夜 野行きに乗り換え登山口の東野で下車。登山道の案内板がないので手持ちの地図を頼 りに進路を取る。すぐに目印となる諏訪神社があり、正月と言うことで参拝する。他 に人の気配のない神社である。


【諏訪神社】
 境内の大杉は記念物になっている。
 諏訪神社を後にして、舗装された道をしばらく歩く。道標が現れるが直進も右折も八丁坂の頭を示している。登山道には入らずに林道をそのまま進んだ。やがて舗装は終わり路は細くなり、登山道となった。


【階段道】
 階段状の坂を上ると、つづら折りが続く。左の方に焼山が見えてきて、八丁坂の尾根にとりつくまでおよそ3時間。黍殻避難小屋近くの案内板に出る。気温はマイナス2度。


 16:50、何とか明るいうちに避難小屋の中に入ることができた。中はとても綺麗に掃除されているので、気分が良くなる。小屋には先客はおらず、今夜は相棒と2人だけとなる。

【黍殻避難小屋】





 4:05、起床。朝食を済ませ、小屋を出たのは5:48。外はさすがに真っ暗。東南の空には夏の星座が見える。八丁坂では左手の方に横浜の夜景が見え隠れする。次第に東の空が赤らんできて薄明となる。

【横浜方面の夜景】


以前はここから、みなとみらいのランドマークタワーや新宿の高層街が見えた。


 姫次に着いた頃にはすっかり明るくなった。ここからは見事な富士の姿が見られるはずだが、西の方は天気が悪く、雲の切れ間に見え隠れするのみであった。目指す蛭ヶ岳の山頂部も雲に覆われている。

【地蔵平】


 姫次から蛭ヶ岳の間にある地蔵平はカラ松の雑木林で静かで落ち着いた雰囲気。アップダウンを繰り返し、小雪が舞っている蛭ヶ岳にたどり着く。


【蛭ヶ岳山頂】
 蛭ヶ岳は丹沢の最高峰。1672m。丹沢自体は何度も訪れているが、このピークに立つのは初めてである。眺望の良いことで知られているが、この日はガスに覆われていて何も見えない。木々やテーブルはうっすらと白くなっている。
 蛭ヶ岳山荘で休憩。ストーブにあたらせてもらう。休憩料を払おうとすると、いらないとのこと。酔っぱらっているのか主は陽気だ。


【霧氷】
丹沢には本格的な雪はまだ降っていない。このときの気温はマイナス6度、霧氷ができていた。


【丹沢山・みやま山荘】



【竜ヶ馬場の階段】
丹沢−塔ノ岳間は道が良く整備されている。登山者が道の外を踏み荒らさないようにロープが張られていた。


【塔ノ岳・尊仏山荘】
尊仏山荘の中で休憩。室内のテーブルでコンロを使ってうことができたので昼食。


【塔ノ岳山頂】
標高1490m。山頂は広く展望がいい。


【大倉尾根の階段】
有名な大倉の馬鹿尾根をひたすら下る。


【大倉尾根からの眺望】
南東の横浜周辺の街はよく見える。階段は続く。


【花立山荘】
富士の眺めがいいはずの場所。この日はガスって全く見えない。
【堀山ノ家】
一見民家であるが、山小屋なのだろう。
【駒止茶屋】



【大倉登山口】
標高300mくらいまで一気に降りてきた。階段が多く、あまり登りたくない尾根だ。馬鹿尾根といわれる由縁である。


 大倉は平成10年に行われる神奈川ゆめ国体の山岳競技会会場となる。縦走競技、登はん競技、踏査競技が行われるらしい。その予算で山を切り開いて公園などが造られているようだ。
 大倉のバス停には14:30に到着。すでに38分発のバスが待っていたのでそれに飛び乗る。バスが走り出すと雨がぱらぱらと降ってきて、自宅に着く頃には本格的に降りだした。山では雪になっていることだろう。次に丹沢を訪れるときはアイゼンが必要になるだろう。

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