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神奈川県の山

栗ノ木洞・櫟山


栗ノ木洞マップ
GPS買ったらまず山へ
日程 2008年01月26日(土)
山名 栗ノ木洞・櫟山
山域 丹沢
入/下山地 県民の森
メンバー 大山・Chifu

コース(タイム)

県民の森(8:40)−(11:32)大丸(12:30)−鍋割山(13:30)−栗ノ木洞−櫟山(15:10)−(15:34)県民の森

 この週末は日曜日が出勤日であったため、山には行かない予定だった。しかし注文していたハンディGPSが木曜日の夜に到着した。山で使用するために購入したGPSである。土曜日はテストを兼ねて山へ行くことになった。このGPSは英語版のため、試行錯誤しながら仕様を理解。なんとか目的のポイントを登録して準備を完了した。
 今回山へ同行してくれるのはいつもの二方である。渋沢駅が集合場所で、二人を車で拾うのだがその前に渋沢丘陵に立ち寄り丹沢を一望する。天気は悪くないのだが、少しモヤっていて写真写りは良くない。
 渋沢駅から県民の森へ向かった。GPSは自宅の駐車場から電源を入れっぱなしである。

photo 192*144 【県民の森駐車場】

 駐車場の周りにはいくつか小屋などあるようだが、使われていないようである。登山者以外は寄りつきそうにもないところである。

 登山口は県民の森ということで、開放的な広い駐車場を期待していた。しかし実際に現地に到着してみると、山の斜面を平らに造成した狭い場所で10台弱の駐車スペースしかなかった。しかも区画されたその場所はすでに満車だった。それでも駐車場の隅になんとか車を寄せて駐めることができた。
 大山さんも昔買ったというGPSを持ってきていて、電源を入れて出発。同じメーカーなので、後で性能の比較ができそうだ。  林道ゲートの横を通り抜け、歩いていると後ろから猛然と原付が通り抜けていった。後ろのカゴにはザックが積まれていたので山ヤなのだろう。地図を見るとこの林道の終点が鍋割山までの最短ルートであるようだ。我々は「平成の森」と書かれた岩のところで林道から分かれた。  2メートルほどの沢を渡渉し、登山訓練センターのような建物の横を通る。別の林道の駐車スペースを通り抜け、小丸尾根に取り付く。杉林の中に小丸まで2000メートルの標識がある。

photo 192*144 【小丸尾根】

 登りはじめは全く雪はなかったが、稜線が近づくにつれ雪の量は増える。この日はアイゼンを準備していたが使うまでもなく、スパッツは途中で装着した。

 小丸尾根は結構長い尾根で、登るにつれて残雪が増えてくる。稜線付近はパウダースノーとなっている。土曜の朝にもかかわらず数日前に降った雪からかなりの人数が道を歩いているようで、トレースがしっかりできている。迷うことはないが、雪を踏みしめる楽しみはない。
 稜線に出ると一面雪に覆われている。積雪は20cmほどだろうか。歩いている人は少なくない。この時点でこの先どこへ行くのか決まっていなかった。しばし検討の結果、大丸へ行くことになった。このあたりはつい三ヶ月前に歩いているが、大丸という場所は意識しないで通過していた。
 塔ノ岳に向かって歩くこと20分あまりで大丸に到着。登山道から少し中に入ったところの丸く盛り上がっているような場所で休憩。昼食となった。
 昼食中にちょっとした事件が発生した。ザックの上に置いてあったチタンのスプーンセットが突然動き出したのだ。ちょうど座っていたのが緩斜面で、ザックの上から落ちたスプーンセットがなめらかな雪の上を滑っているのである。やがて止まるだろうと見ていると、止まる気配がない。それどころか速度を増して滑り続け、やがて視界から消えた。あわててスプーンセットを回収すべく立ち上がり、消えた方向へ歩いていくと、その先は先の見えない急斜面の崖になっていた。スプーンセットを回収するのはとても困難であることがわかる。買ったばかりの決して安くはないチタンのスプーンセットであったが、諦めるしかなかった。
 
photo 192*144 【キツツキの跡?】

 大丸の周辺はブナの木が多い。そのブナの木の根元は雪で覆われているのだが、雪の上にはたくさんの木くずが落ちていた。そして、ブナの幹はところどころ樹皮がはがされている。キリで穴を開けたような跡があることから、これはアカゲラの仕業なのだろう。

photo 192*144 【大丸のブナ】

 大丸周辺はブナの原生林となっている。太く立派なブナが多い。

 大丸はブナ林である。真っ白な雪の上に立つまだら模様のブナの木々が良い風景になっている。食事を終えるとしばし写真撮影タイムとなる。
 大丸からは塔ノ岳へは行かずに来た道を戻り、鍋割山(1272.5m)へ向かった。稜線は時々眺めの良い場所がある。昨年10月にも歩いた道だが季節が変わるとだいぶ雰囲気が違う。

photo 192*144 【蛭が岳方面眺望】

 どんよりとした雲の真下の蛭ヶ岳は雪も多そうだ。

 鍋割山荘の前のベンチでは多くの登山者が休憩している。冬や雪も関係なく、ここは人が多い。小休止の後、南に延びる尾根を下る。後沢乗越はやせ尾根で西の部分が断崖絶壁となっている。二俣へ下る道もあるが、まっすぐ栗ノ木洞へと向かう。やせ尾根を歩いていると目の前には見上げるように栗ノ木洞が見えてくる。登るのはつらそうだが、実際登ってみると案外あっという間で、三角点のある栗ノ木洞(908.3m)に到着する。
 栗ノ木洞からも上秦野林道へ下る道があるが、尾根伝いに歩き続けて櫟山を目指す。

photo 192*144 【櫟山の頂上】

 櫟山(くぬぎやま810m)の頂上は思いの外良い場所だった。鍋割山山頂よりは雪は少なく、人も少ない休憩適地である。秦野方面の眺めも良い。

 櫟山の頂上はちょっとした高原で、休憩するのに気持ちが良さそうな場所だ。
 櫟山から県民の森へ下る道があり。これがけっこう急坂である。つづらを小走りに降り、暗い樹林帯を抜けると意外にも駐車場のすぐ後に戻ってきた。
 駐車場のところに黄色の小さな実がたくさん生った木があった。木の名前はピラカンサ。観賞用で庭や公園に植えることも多い木のようだ。その場では覚えられない名前で、再度メールで聞いた。記憶障害が酷くなったものだ。

 この日の歩数:16,512歩(自宅を出て帰宅するまで)
 自宅に帰ると早速GPSデータをパソコンに取り込み、カシミールで検証した。カシミールのデジカメプラグインで撮影した写真に位置情報を取り込めるので、どこで撮影したのかがすぐにわかるので便利だ。上記のルートマップもGPSの軌跡を表示している(これまでは手作業で軌跡を作っていた)。ハンディGPSはなかなか楽しいデジモノである。外に出るときは常に持ち歩くことになりそうだ。

Camera:Canon IXY 910is

NOYAMA
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