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石垣山-神奈川県の山

石垣山-神奈川県の山

太閤一夜城と長興山史跡

太閤一夜城と長興山史跡

【一夜城から小田原を見下ろす】

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○山行情報
日程 2021年4月10日(土)
山名(山域) 石垣山(箱根
入/下山地 入生田駅/早川駅
メンバー 単独行
行動時間 5時間13分
歩行 距離登り下り歩数
15.6km567m567m---歩

石垣山マップ

○コース(タイム)

小田原駅(06:44)-小田原城-(08:08)板橋見附=入生田駅-地球博物館(10:02)-石垣山-(11:57)早川駅

 《山概略》
 石垣山は、小田原市にある標高262mの山である。山上には石垣山城の城跡がある。豊臣秀吉が小田原合戦の本営とした築いた城で、一夜のうちに出現させたという伝承から一夜城とも呼ばれている。
 今回は小田原市の指定する、「太閤一夜城と長興山史跡巡りコース」を歩いた。

 《アプローチ編》
 石垣山は以前にも登ったが、今回は小田原駅から歩くことにする。まずは小田原城に立ち寄り、桜の季節が終わったばかりの静かな城内を散策し、ファミレスで朝食を取り、箱根登山鉄道の箱根板橋駅から入生田駅までは列車を利用する。入生田駅は前回のスタート地点でもあるが、今回はまず長興山紹太寺の方へ向かう。




 《石垣山へ》
 入生田駅を出ると周辺の案内マップがあるので、それを見て長興山の枝垂桜の位置を確認する。桜の時期は終わっているのだが、今後のために有名な枝垂桜を見ておきたかった。
 住宅地の舗装道は旧東海道で、そこを歩き、左手の長興山紹太寺総門跡の道に進む。総門跡と言っても跡形も無く、まっすぐな坂道を登っていく。紹太寺の前を通り過ぎ、石段を登り、また舗装道と合流する。それを繰り返しているうちに山道となり、昔の石柱がある。伽藍跡を通り抜け、再び車道に出たところを少し下ると枝垂桜がある。すっかり緑の葉を蓄えている。樹齢330年以上で小田原市の天然記念物に指定されている。花を見るためにはあと2週間は早く来なければならないだろう。



 枝垂桜を後にして、入生田駅の方へ戻り、駅とは反対側の地球博物館に向かった。事前予約制であらかじめ予約していた。何度か来ている博物館だが、何度来ても興味深い。地球の歴史と多様性をテーマにした博物館である。見学の後、売店で鳥瞰図ポスターを買ったため、1mほどの筒をこの後持ち歩くことになる。
 博物館の前の道を右に進み、早川に架かる橋を渡る。登り坂の歩道ひたすら歩き、山の上の方へ進む。単調な道に飽きてくる頃、江戸城へ運びだそうとした石垣用石材が2つ放置されていた。このあたりで取れた石材は、早川から船で江戸城へ運ばれていたらしい。



 箱根ターンパイクの上を通り、スダジイの古木の前を過ぎると、左手に一夜城の入口がある。石垣も見えている。それなりの規模の城であることが分かる。城内の遊歩道を上の方へ向かって歩くと広い芝生の広場に出る。二の丸跡である。大きな桜の木があり、まだ花を咲かせている。ベンチがあるのでしばし休憩し、本丸へ向かって歩いた。



 本丸も広く、一面シャガの花が咲き乱れている。樹木が多く日差しが遮られている。角の方へ行くと展望台が有り、小田原の市街を一望できる。小田原城はビル群に同化して見つけにくいが、はっきりと見えている。石垣山から小田原城までの直線距離は3kmある。当時小田原城を22万の兵力で取り囲んだと言われているが、その様子が石垣山一夜城からはよく見えたのだろう。
 本丸の北の方へ行くと、もう一つの展望台が有り、そこからは箱根や丹沢の山々を見渡すことができる。先ほど立ち寄った長興寺のしだれ桜も見えているようだ。展望台の横には三等三角点がある。



 石垣山一夜城を後にして、早川駅の方へ降りていく。道は舗装道である。道中に「石垣山に参陣した武将たち」として武将や茶人など8名が紹介された看板がある。正面に小田原の市街を見下ろしながら道が続き、住宅地に降りると、新幹線の高架をくぐり、右の方に進むと早川駅がある。駅の入口は海側にあるので駅を回り込んで駅に到着する。


Camera:CANON EOS 90D