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於茂登岳-沖縄県の山

於茂登岳-沖縄県の山

国内最果ての山で大海を望む

国内最果ての山で大海を望む

【亜熱帯の原生林を歩く】

亜熱帯の原生林を歩く

山行情報
日程 2013年10月25日(金)
山名(山域) 於茂登岳(九州
入/下山地 於茂登登山口
メンバー 山地、福島
行動時間 2時間20分
歩行
距離
登り
下り
歩数
4.6km 558m 558m 11,600歩
於茂登岳マップ

コース(タイム)

登山口(10:30)-(11:43)於茂登岳-(12:50)登山口

 《山概略》
 沖縄県の最高峰は石垣島にある於茂登岳(おもとだけ)で525.5mである。東京スカイツリーよりも低い高さであるが、高層ビルのない石垣島においては、どこからでも見ることができる山である。2013年3月の八重山日報によると、何者かにより山頂部分が違法伐採され、眺めが良くなったという。山頂部分は特別保護区で、県天然記念物のアサヒナキマダラセセリ(蝶)の食草であるリュウキュウチクが刈られたようだ。

 《アプローチ編》
 東京羽田発06:25のJTA071便に乗り、09:35石垣空港着。予約していたレンタカー屋の出迎えを受け、空港近くの店舗からレンタカーで出発。於茂登岳南側にある登山口へ向かった。山が近くなると、於茂登岳登山口への道路標識がある。短い林道を走るが、荒れている。突き当たりの駐車スペースは数台駐められる程度で、先客が1台駐まっていた。これもレンタカーだった。


レンタカーで於茂登岳へ
【レンタカーで於茂登岳へ】
   登山口駐車スペース
【登山口駐車スペース】


 《於茂登岳へ》
 駐車スペースから歩き始めるも、いきなり道を見失ってしまう。黒いパイプに沿っていくと間違いで、左手の方が正しい道のようだった。強引に密林をかき分けて左の方へ進むと、はっきりとした道に出ることができた。
 ちゃんとした道に出ると、あとは道なりに歩くだけで安心である。本土とは違う植生に関心しながら進んでいく。東京では肌寒い時期に入っていたが、ここはまだ半袖で十分だ。湿度は高いようだが暑いと言うことはない。

亜熱帯の森へ
【亜熱帯の森へ】
   沢を渡る
【沢を渡る】

 道にはあまり道標の類はない。しばらく歩くと酒の供えられた石碑があり、大御岳ぬ清水と書かれている。その左手に沢があり、丸太が渡されているので、それを渡る。
 登山道はところどころコンクリートで固めた跡があるが、最近は整備されていないようだ。於茂登岳のコースはここしかないので、山頂の電波施設の関係者もここを歩かなければならないはずだ。

谷を越える
【谷を越える】
   海が見える
【海が見える】

 原生林の中ではセミだろうか、木の上でやかましく鳴く声が聞こえる。何種類かの蝶も舞っている。涸れ沢のガレ場を一度左に移動する場所があり、赤テープが頼りになる。渡ると山水会の道標があり、矢印の方へ進む。
 階段状の坂を登っていくと、左手に巨木が立っている。幹のこぶが年期を感じさせるが、ガイドブックによると樹齢100年のイタジイの木だそうだ。巨木の少し先に5合目のプレートがあるが、過小評価だろう。続いて朽ちた道標があり、かろうじて「頂上まで約25分」が読み取れる。
 原生林の切れ目の谷間から下界を見渡すことができ、海も見えている。右手に見えるピークは於茂登岳だろうか。

山頂近くのドーム
【山頂近くのドーム】
   山頂からの眺望
【山頂からの眺望】

 藪のようなところから抜け出ると、急に幅広の道に出て空が広がる。そこを少し登るとドームのアンテナ施設がある。近づいてみると気象レーダー観測所だった。山頂はここではなく、少し戻って左手に藪への入り口があり、その先である。
 藪の先に頂上とダム展望の分岐があり、左手の頂上へ進む。アマチュア無線用のレピータ施設の前を通り、コンクリートの建物を左に回り込むと於茂登岳の山頂(525.8m)で、草に覆われた三等三角点がある。山頂は見通しが良く、360度の展望が広がる。台風が去ったばかりで雲が多い。島を取り囲む珊瑚礁に白く波立つ様子が見える。
 風が強いため山頂では休まずに、早々に下ることにした。ルートは一本しかないので来た道を戻ることになる。往復で2時間強の半日登山だった。

《登山道のいきもの》
石垣島のトカゲ 石垣島のトンボ 石垣島のチョウ
 【1.サキシマキノボリトカゲ】
 【2.コナカハグロトンボ】
 【3.マサキウラナミジャノメ】
石垣島のトカゲ 石垣島のトンボ
 【4.イタジイ】
 【5.クワガタ】
 

 石垣島から帰ってしばらくしてから、自宅の書棚に『記念日の山に登ろう』という石井光三著の本があった。何の気なしにそのページをめくっていると、5月26日は於茂登岳の日になっていた。標高が526m(四捨五入)だからだ。その日は自分の誕生日である。
Camera:CANON PowerShot S100

NOYAMA
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