週末は野山にいます


裏丹沢の山

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菰釣山-神奈川県の山

菰釣山-神奈川県の山

話しすぎは禁物、道を間違える

話しすぎは禁物、道を間違える

【山頂からの眺め】

山頂からの眺め

○山行情報
日程 2023年5月28日(日)
山名(山域) 菰釣山(西丹沢
入/下山地 西沢林道奥
メンバー 伊達、黒岩、林、福島
行動時間 4時間1分
歩行 距離登り下り歩数
5.7km526m526m---歩

菰釣山マップ

○コース(タイム)

林道終点(09:28)-ブナ沢乗越-(11:21)菰釣山-菰釣山三角点-菰釣避難小屋-(13:29)林道終点

 《山概略》
 菰釣山(こもつるしやま)は神奈川県山北町と山梨県道志村の境にある標高1379mの山。丹沢山最奥の山であるが、山梨県側から登れば楽に登頂することができる。山頂付近には避難小屋があり、国境尾根を縦走することができる。東海自然歩道の最難関地点でもあり、その避難小屋を利用する登山者は多い。
 山名の菰釣山とは珍しい名前だが、菰をつるすとは国境を示すということらしい。風土記によるとこの地は、甲州、駿州、相州が国境を巡り紛争が絶えなかったようだ。

 《アプローチ編》
 道志道の駅で仲間と待ち合わせ、車三台4人で西沢林道奥の駐車スペースへ向かった。何度か来ている山でその林道も利用したことがあるが、今回はいつもと様子が違った。途中、キャンプ場が多くキャンパーたちであふれていたのだ。そしてキャンプ場を過ぎると、通行止めの看板がある。登山口はまだまだ先である。しかしその通行止めは、キャンパーが間違って奥へ入らないように設置したもののようで、登山車はそれを無視して奥へ入って良いようだ。
 悪路の林道を進むと、見覚えのある駐車スペースがある。林道は続くが、以前からここには車止めがあるので、ここが終点だ。キャパは数台だが、ここまで来る車は滅多にない。そこに車を止めて登山準備をする。




 《菰釣山へ》
 駐車スペースから道は二手に分かれ、林道直進方向は京急百貨店のはぐくみの森となっている。左手の沢を渡った先にも林道は続いている。登山口はその左手の道の先にある。その沢のところだけ舗装されていて、車でも通れるようになっている(通行止めだが)。
 四人で出発し、沢を渡って林道を歩き始める。右手の斜面のコンクリートの吹きつけは前回工事中だった場所だ。数百メートル歩くと、右手に菰釣山の登山口がある。谷間の沢のガレ場が登山道となる。道は不明瞭だが、ところどころに赤テープがあるので、迷うことはないだろう。と思っていたが、話をしながら歩いていると、いつの間にか赤テープがなくなり、気づいたときはかなりルートから離れてしまっていた。来た道を5分ほど戻ると、山の斜面に取り付くところを見過ごし、直進してしまったようだ。よく見るとこのあたりには小さなケルンがいくつも設置されていた。よほど間違える者が多いのだろう、我ながら情けない。



 尾根に向かって急登の斜面を登っていく。足下に緑は少ないが、ニリンソウやクワガタソウ、イワニガナの花が咲いている。周りにブナの木が目立つ頃、稜線のブナ沢乗越に到着する。東海自然歩道の指導標があり、菰釣山まで1.0kmとなっている。稜線を西に進むと、避難小屋が見えてくる。以前お世話になった避難小屋だ。新しく刷新されている。この避難小屋の不思議なところはトイレがないことだ。小屋の周りはいくつかテーブルがあり、休憩適地なのだが、山頂は目の前なのでそのまま先に進む。
 新緑のブナ林尾根を緩やかに登っていくと、菰釣山山頂(1379m)である。東海自然歩道の案内図や、何かの観測装置が置いてある。そして、目の前には富士山が大きく見えているが、雲で隠れがちだ。山頂一帯はまだ多くの雪が残っている。



 国土地理院の地図では、稜線上の山頂から少し南に下ったところに三角点が設置されている。これまでそこへ立ち寄ったことはなかったのだが、今回は行ってみることにした。道はかすかに残っているようで、尾根を250mほど下ると枯れ葉に埋もれた三角点があった。標高は1347.9mで山頂より30mほど低い位置にある。周りはブナに覆われ天望はない。
 稜線の山頂に戻り、富士を振り返ると、先ほど雲の中に隠れた富士は再び姿を現していた。富士が見えたことに満足し、来た道を下っていった。  


 下りはあっという間で、ガレ場へ降りる手前の斜面は、登りの時は気づかなかったが若干危険な場所があった。ガレ場からは迷うこともなく、林道に復帰し、やがて駐車スペースに到着する。今回のルートでは、山頂付近で2名と会っただけで、ほかには登山者はいなかった。ずいぶんと静かな山だった。
 下山後の温泉は、久しぶりに津久井のいやしの湯へ向かった。長らく休業し、その後コロナ禍となったので10年ぶりくらいだろうか。建屋の前では地元の野菜が売られていて(日曜のみ)、15時店じまいなので温泉に入る前に調達しておいた。
 

○立ち寄り湯情報
いやしの湯★★★★
準備中 場所:神奈川県相模原市緑区青根844 (TEL:042-787-2288)
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩泉(PH9.2)
料金:750円・時間:10:00~21:00
休館:火曜日(祝日の場合は翌日)
食堂:有、露天:有
Camera:CANON EOS M6