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栗駒山-日本二百名山

栗駒山-日本二百名山

眺望は黄砂で霞む東北の山なみ

眺望は黄砂で霞む東北の山なみ

【近いようで遠い栗駒山頂】

近いようで遠い栗駒山頂

山行情報
日程 2012年04月29日(日)
山名(山域) 栗駒山(栗駒・焼石岳
入/下山地 いこいの村
メンバー 大山、佐野、福島
行動時間 4時間50分
歩行
距離
登り
下り
歩数
9.0km 813m 813m 16,400歩au
栗駒山マップ

コース(タイム)

いこいの村(5:20)-(6:30)イワカガミ平-(8:02)栗駒山(8:58)-(9:37)イワカガミ平-(10:11)いこいの村

 《山概略》
 栗駒山は宮城県と岩手県の境に位置し、日本二百名山に指定されている。2008年に発生した岩手宮城内陸地震により大規模な土砂崩れが発生し、今なおその影響が残っている。
 4月下旬はまだ雪が多く残り、宮城県側の登山口である、いわかがみ平への道路は閉鎖されていることが多い。しかし、連休直前の4/27から昼間だけ開通することとなり、出発間際に安心するのだった。(実際はこの開通は影響なく、下のいこいの村から登ることになった。)

 《アプローチ編》
 横浜から栗駒へはアプローチだけで一日がかりである。東北方面へ行くには東京を横断しなければならず、朝は4時過ぎに出発することになった。多摩と新宿で仲間をピックアップし、常磐道を北上し(東北自動車道は渋滞回避のため避けた)、東北自動車道に合流し若柳金成ICで降りた。そして、イオン系のザ・ビック金成店というスーパーで買い出しを行った。
 当初は駒ノ湯キャンプ場に泊まる予定だったが、現地へ行ってみるとそのキャンプ場は跡形もなく消えていた。仕方がないので、いわかがみ平まで移動し、駐車場脇の避難小屋でビバークすることにした。しかし、ゲートの閉まる17時になると道路管理の役人がやってきて、ここに泊まっちゃいかんと言われた。やむなく道を下り、閉鎖中のいこいの村の駐車場で一夜を明かすこととなった。


道路脇の樹林帯へ
【道路脇の樹林帯へ】
   除雪されて雪の壁
【除雪されて雪の壁】

 《栗駒山へ》
 いわかがみ平へのゲートは9時にオープンされる。それを待たずに、いこいの村から歩くことにした。いわかがみ平までは約1時間かかるが、ゲートのオープン時間より早くいわかがみ平を通過しなければ意味がない。朝4時に起きて登山準備をすると5:20から歩き始めることができた。
 除雪した車道から樹林帯に入るには1m近い雪の段差を越えなければならない。なるべく低い場所を選んで雪の上に登った。いわかがみ平までは車道のつづらの右側をかすめるように、斜面を登ることになる。登山道ではないが、雪ですっぽりと覆われているのでどこでも歩くことができる。
 車道がつづらとなっているところを直登するのだからけっこうな斜面である。しかし雪はある程度固まっているので歩きやすい。ときおり車道の方が見えるが、除雪された道の両脇は3メートルほどの高い雪の壁となっている。この道はつい先日まで全面通行止めだった。一部車道を歩く所があったが、道路脇の日当たりの良い場所は、いくつものふきのとうが顔を出していた。

いわかがみ平
【いわかがみ平】
   斜面には雪の割れ目
【斜面には雪の割れ目】

 歩き始めから1時間余りで駐車場のあるいわかがみ平に到着した。当然まだ車は一台も駐まっていない。ここにきてようやく山頂が見えくる。小休止した後、再出発した。
 いわかがみ平からは樹林帯が無く、雪原を歩くことになる。天気が良くサングラスもしないで歩いたものだから、雪目になりかけた。下りではゴーグルを着けたが遅かったようだ。目の前の山頂はなかなか近づかず、単調な雪面の坂を一歩一歩確実に登っていった。
山頂まで雪原が続く
【山頂まで雪原が続く】
   栗駒山頂
【栗駒山頂】

 山頂直下の急坂を登り切り、最後に階段状の坂を登ると、そこだけ地面が露出した栗駒山頂(1627m)に到着する。広い山頂はあまり眺めが良くないので、少し西の方へ移動した。すると、三角錐の綺麗な形をした鳥海山が見えてきた。我々は関東の人間なので、東北の山はあまり分からない。それでも、月山や蔵王、焼石岳であろう山は分かった。いずれもまだ深く雪に覆われていた。この時期はジェット気流に乗った黄砂が東北の空を覆っているらしく、快晴でもすっきりしない眺望だった。

朝日岳と鳥海山
【月山と鳥海山】
   いこいの村へ下山
【いこいの村へ下山】

 下山はスキーヤーにとっては真骨頂である。登りの10分の1足らずの時間であっという間に下ってしまう。自分はスキーではないので、ヒップソリを持ってきていた。しかしヒップソリはよほどの斜面でないと効力を発しない。山頂直下こそ軽快に滑り降りることができたが、それ以外は滑らないことが多かった。それでも登りよりもはるかに短い時間で下ることができた。  いわかがみ平が近づいた頃、車道のゲートが開いたようで、続々と登山者が登ってきていた。駐車場は早くも満車のようだった。我々はいこいの村まで更に歩いて下った。

 下山後の温泉は、山脈ハウスへ向かった。いこいの村から車で数分下ったところにある。この辺りはいくつかの温泉があるが、たぶん一番安い温泉だろう。名前や建物からは温泉であることが分からず、単なるドライブインにしか見えない。事前にネットで調べていたので、躊躇無く入ることができた。源泉かけ流しの単純な風呂場だったが、湯船の湯は極めて熱かった。蛇口の水をじゃぶじゃぶ入れてようやく入ることができた。
 風呂から上がり、仲間が店の人に、どうして"さんみゃくハウス"と言うんですかと訪ねると、"山なみハウス"です、と指摘されていた。翌日は泉ヶ岳へ行くため、仙台方面へ向かった。

立ち寄り湯情報
 
山脈ハウス★★★
場所:栗原市栗駒沼倉耕英東45(TEL:0228-46-2220)
泉質:低張性弱アルカリ性高温泉
料金:400円・時間:10:00~16:00
休館:火曜日
食堂:有、露天:無
Camera:NIKON COOLPIX P300

NOYAMA
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