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内蒙古ホルチン砂漠行2011-中国放浪

内蒙古ホルチン砂漠行2011-中国放浪

中国砂地で植林ボランティア

中国砂地で植林ボランティア

【二日目の砂漠ウォッチング】

二日目の砂漠ウォッチング

山行情報
日程 2011年09月16日-21日
滞在地 内蒙古自治区通遼市ホルチン左翼後旗甘旗卡鎮、瀋陽
レート 13.16円/元(現地旅行会社)
費用 ツアー:150,000円(TAX等込み)
成田往復:8,300円
現地使用:200元程度(合計160,800円)

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 《旅行概略》
 中国内蒙古の砂地を緑化するボランティア体験ツアーで、昨年に引き続き2度目の参加である。参加メンバーの半分は昨年と同じで活動内容もほぼ同じだが、最終日に瀋陽観光が加わった。

 《アプローチ編》
 成田空港からNH925便で3時間半かけ瀋陽へ。瀋陽空港から今回の参加者が集まり貸切バスで内蒙古のカンチカ鎮へ。高速道や一般道を使いさらに3時間半かかる。広い中国で隣の自治区まで移動する割りには意外と時間がかからない。拠点となる宿泊施設は博王大酒店である。


佐渡島上空
【佐渡島上空】
   機内食
【機内食】

 《初日》
 初日はほとんどが移動に費やされた。内蒙古カンチカ鎮のホテルに到着して、夕食まで小一時間あるので外を散策した。ホテルの前の通りは車道を挟んで両側に商店が並んでいる。しかし店の半分ほどはシャッターが降りている。一時期政府が融資をして大量の店舗が開業したが、需要が追いつかず倒産したと言うことだ。店の看板は漢字と共にモンゴル文字も使われている。
 交差点の書店まで歩き、地図でも買おうと思ったが良さそうなのが無く、時刻表を買った。列車の旅をする予定はないが、机上旅行くらいはできるだろう。最近、高速鉄道も相次いで開業しているようなので、それを確認することもできる。

 初日の夕食はモンゴル式で、羊肉や白酒が出てくる。歓迎の儀式とやらで、モンゴル衣装に身を包んだホテル従業員が歌を歌いながら参加者に白酒をついで回った。
 宴会の後は、ホテルの近くのマッサージ屋へ。観光客など来るような町ではないので、マッサージ料金は現地人の価格と同じで安い。50分ほど足を丹念にマッサージしてもらい26元だった。

《2日目》
 二日目の朝は朝食前にお決まりの散歩である。ホテルのロビーに6時集合で、7人ほどが集まった。カンチカの朝は寒く、猛暑が続いた関東との温度差は20度以上あった。この温度差が原因か、数日後体調を崩す人が続出した。真夏の日本で3,000m級の山へ行く程度の防寒対策が必要だ。
 散歩は馬頭琴ビルの前を通り、体育広場へ。朝早くから太極拳やダンスに興じる人民を見学した。そして商店街を歩いてホテルへ戻った。ホテルへ戻るとちょうど朝食のバイキングが始まっていた。
 朝食後は貸切バスで砂地に向かった。町から小一時間で広大な砂地へ出る。砂地といっても元々は草原なので、ところどころで草は見える。砂地の小高い砂丘まで歩き、砂地の説明を受ける。足にはサミーという植物の種がたくさん張り付いているが、それを取ろうとすると棘があり痛い。砂地の植物の繁殖力の強さに感心する。
 昼食のためにいったんホテルに戻り、再び砂地へ移動。午後はグループの森を見学。最近は企業の森に加え、個人の森も増えてきているようだ。関連するグループの森の碑の前で記念撮影をした。
 夕食は内蒙古民族大学の日本語学科学生と懇親。四人の男子学生は片言ながら日本語が話せるが、筆談は必要だ。彼らはモンゴル族らしい。

初日の夕食
【初日の夕食】
   砂地ウォッチング
【砂地ウォッチング】

《3日目》
 朝は恒例の散歩で、カンチカ駅の方へ歩いた。朝は列車が来ないのか、駅周辺は人が少ない。
 前日と同じ朝食バイキングの後、砂地に移動して作業が始まる。植えるのは松の木である。等間隔に松を植え、最後にバケツリレーで水を与えていく。水はポンプでくみ上げた地下水である。
 昼食休憩は、現地の地主や村長と車座になって慢頭などの弁当を食べる。つまみや白酒も出てほろ酔い気分になる。
 午後も松の木を植え、水をまく。昨年植えた松の木のエリアまで行って確認したが、1年ではほとんど成長が分からなかった。
 夕食は東京にも出店している小肥羊という店で火鍋を囲んだ。

砂地のネズミ
【砂地のネズミ】
   バケツリレーで注水
【バケツリレーで注水】

《4日目》
 朝の散歩は広場と市場の方へ。市場は様子が変わっていて、昨年は道路いっぱいを使って市場と化していたが、それでは交通の便が悪くなると判断したのか、屋根付きの一角が市場と変わっていた。食料品が中心で、多くの人民でごった返していた。  朝食後砂地に移動して、この日の作業は草方格の作成作業。風で砂が飛ばされないように格子状に藁を植えていく作業である。藁すきと藁並べと藁植えの三チームに分かれて効率よく草方格を作っていった。
 昼食は幹線道路沿いのレストランのようなところに入った。真新しい店である。この辺りは三家子というところのようだ。  昼寝タイムを挟んで、午後の作業は松の木の剪定である。かなり大きくなった松の木の剪定は力を使う。
 夕食は天和食府というところで現地NPOスタッフと共に宴会を開く。今回のツアーで最大の盛り上がりとなる。
 夕食後は星を見る会で、バスに乗り町の外へ出た。街灯もない真っ暗闇で、日本の都会では味わえない満天の星空を鑑賞した。

香料売りのおじさん
【香料売りのおじさん】
   草方格の作成
【草方格の作成】

《5日目》
 朝の散歩、朝食バイキングといつものパターンで、午前中はホテルで反省会ではなく、ワークショップ。三つのグループに分かれてグループワークを行った。昼食後は大都市瀋陽へ移動する。
 瀋陽市内は渋滞が激しくバスがなかなか進まない。今夜のお宿は遼寧賓館(旧大和ホテル)で、1927年の創建。80年以上経つホテルだが、5年も経っていないカンチカのホテルより綺麗だ。さすが日本の物作りである。夕食は、有名な老辺餃子館へ。以前も来たことがあるが、瀋陽に来たらお決まりの店である。

三家子のレストラン
【三家子のレストラン】
   瀋陽の毛沢東
【瀋陽の毛沢東】

老辺餃子館
【老辺餃子館】
   遼寧賓館
【遼寧賓館】

《6日目》
 瀋陽の朝もとりあえず散歩する。目的地は瀋陽駅。日本統治時代は奉天駅である。ホテルの横の道をまっすぐ歩くとこの駅に突き当たる。駅の周辺は朝早くからごった返し、乗客が駅から出てきて騒然としている。写真を撮ってホテルの方へ戻るが、途中、旧奉天郵便局があり、いまでも郵便局として使われている。中国の郵便局カラーは緑だ。
 遼寧賓館の正面はロータリーになっていて4車線ほどをぐるぐる車が回っている。その車を縫うようにして中に進むと中山広場があり、毛沢東の銅像がそそり立っている。しかもでかい。中山広場では毛沢東の周りをローラーブレードでくるくる回っている人たちがいる。よく見ると老人のようだ。
 ホテルでの朝食を終え、午前中は瀋陽故宮の見学。そして空港へ行き日本への帰国となる。順調な日程をこなした6日間であったが、日本で待っていたのは台風直撃による首都圏の大混乱だった。成田には降りることができず、関空でしばらく駐機し、台風が過ぎ去るのを待った。成田空港には数時間遅れで到着。成田空港発のバスは満員で乗れず、鉄道もダイヤが大幅に乱れていた。何とか横浜駅までたどり着いたものの、私鉄は終電のためタクシーとなった。自宅に着いたのは未明であった。


旧奉天駅
【旧奉天駅】
   瀋陽故宮
【瀋陽故宮】

《お土産編》
瑞士巻 牛乳酒 牧牛情
 【1.瑞士巻】
 【2.牛乳酒】
 【3.牧牛情】
ジャスミン茶 風干牛肉干 時刻表
 【4.ジャスミン茶】
 【5.風干牛肉干】
 【6.時刻表】

1.チョコレートケーキのようなもの。よく見ると福建省で作られたもののようだ。距離にして約3,000kmを移動してきたようだ。7.3元
2.昨年は見かけなかったモンゴルらしいお土産である。牛乳酒と書いてあったが、香りは明らかに人口香料だった。16元。
3.牛乳キャラメルのようなもの。7.5元。
4.湖南長沙産のジャスミン茶。10元。
5.内蒙古で一番のお土産というが、日本への持ち込みはできない。現地で完食。500g、78元。
6.ミニ板の時刻表。10元。

関連記録 内蒙古ホルチン砂漠行2010

Camera:NIKON COOLPIX P300

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