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北岳−日本百名山

日本で二番目に高い山に登る

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【吊り尾根分岐より奥秩父と鳳凰三山】

登山ルートMAP280*158
日程 1997年11月1日(土)〜3日(月)
山名 北岳
山域 南アルプス
入/下山地 広河原
メンバー Mさん、福島
行動時間 −分
歩行距離 −km


コース(タイム)

横浜(6:40)−八王子−あずさ91−(9:05)甲府駅<15度>−(13:15)広河原<9度>(13:30)−(15:32)二俣<−2度>−(15:55)<0度>白根お池<6度>(7:55)− (9:54)八本歯のコル(10:45)−(11:15)吊尾根分岐−(11:55)北岳(12:45)−(13:02)肩ノ小屋(13:53)−(15:08)白根お池(8:35)−(10:15)広河原−明野村−甲府駅−かいじ114−八王子−(18:05)横浜

【11月1日(土)】
 甲府駅で今回パートナーとなる甲府市在住のMさんと待ち合わせをし、彼の車で登山口の広河原へ向かった。全線舗装されている南アルプス林道は山深い広河原までマイカーで進入が可能である。しかし冬期はこの林道も閉鎖になり、今回の連休を最後に4日から来シーズンまで夜叉神峠のゲートが閉まってしまう。この最後の機会を知ってか広河原の駐車スペースはかなりの数の車であふれていた。  広河原からは北岳だけではなく、さらにバス専用道を走るバスに乗り次ぐことで、北沢峠まで行き、仙丈岳や甲斐駒ヶ岳を登ったりできる。また鳳凰三山に続く早川尾根にとりつくこともできる。
 広河原のアルペンプラザ二階のテーブルで弁当の昼食をとり、今回ベースキャンプとなるお池のキャンプ指定地へと向かった。吊り橋を渡り、広河原山荘の脇を通る。樹林帯の中をしばらく歩き、初めの分岐は白根お池小屋方面ではなく二俣方面へ進む。大樺沢沿いに川の流れを聞きながら急坂を登る。真夏でも残る雪渓はこの時期にはすっかり無くなっている。
 この日、3時からはW杯予選の日本−韓国戦が行われるので、二俣の手前からラジオのチューニングを合わせ、熱戦を聞きながら歩いた。二俣からは広河原へ戻り気味に樹林帯をトラバースし、お池へ至る。


【白根お池】

 お池といっても、水深は最大で10cmくらい。
(撮影は翌2日の北岳下山後)


 お池は池と言うより水たまりに近い。そのすぐ横にある白根お池小屋は91年に新築しており、まだ真新しい。今回はここは利用せずに、テント泊だ。テン場はすでに5張ほど先客がおり、その中の空きスペースに早速テントを張る。氷点下の気温ではあるが、風がないのでそれほど寒くない。  テン場の水場は凍結のため、取水不能である。そのため10分ほど広河原方面へ歩いたところまで汲みに行かなければならない。僕は幸い2Lほど担ぎ上げてきたので、往復20分の水汲みは行かなくて済んだ。Mさんはその水汲みに出かけ、僕はその間テントの中でサッカーの続きを聞き、日本の勝利でほっとする。
 夕食を食べ、暗くなってきたので眠りにつく。夜中に小用のためテントを出ると、雲一つなく満天の星空であった。あまりにも星がありすぎて星座がよく分からないが、オリオン座が最初に見つかった。三ツ星がくっきりと分かる。

【白根お池の朝】

 テン場からバットレスが見える


 翌朝は夜明けとともに起きる。この時期は夜明けは遅く、6時過ぎである。テントに日が射し込み、凍り付いていた露がみるみる溶けていく。朝食を済ませ、テントはそのままに北岳へ出発。昨日通った二俣まで戻り、夏は雪渓がある大樺沢を登る。ところどころ氷の塊があり、それを踏み滑らないように注意する。アイゼンは用意しているが、付けるには及ばない。
 大樺沢を登り切った八本歯ノコルは、日溜まりになっていて、風を避けると暖かくて気持ちがいい。Mさんが八本歯の頭をピストンしている間、周りの眺望を眺めながら待っていた。八本歯の頭はすぐ目の前に見えていて、かなり険しい。往復30分程度である。

【凍てつく大樺沢】

 この時期は雪渓はすっかり無くなっている。地面は凍り、ところどころ氷が付いている。


【八本歯のコルから】

 ここからハシゴが続く。バットレスでクライミングしている人たちが見えた


【八本歯ノ頭】

 池山吊尾根方面へはこの八本歯ノ頭を越えていく。


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