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厦門−中華圏放浪

厦門−中華圏放浪

上海乗り継ぎ6時間の活用...

上海乗り継ぎ6時間の活用...

【日光岩からの厦門】

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旅行情報
日程 2009年01月16日-19日
滞在地 厦門・福州
レート 13.52円/元(厦門)
費用 フリーツアー:54,800円+15,310円(TAX)
成田往復:6,300円
現地使用:1,361元 (合計106,410円)

コース(タイム)

横浜(16日)=成田(9:45)=(13:30)厦門(17日7:25)=(11:30)福州=福清(18日14:20)=厦門(19日)=成田=横浜

 厦門という都市はあまりなじみがないが、NHKの気象通報を聞きながら天気図を作成する際に、観測地として登場する都市という印象が強い。(ちなみに日本の天気予報における中国の観測地は、長春・北京・大連・青島・上海・武漢・厦門・香港がある)。以前は台風が来るとよく天気図を作ったものだが、最近はすっかりご無沙汰になっている。しかしながら天気図の作成は天気予報の基本であり、その技術はいつか役に立つときが来るかもしれない。

 日本から中国へは多くの都市へ直行便が飛んでいるが、その中でもまだ訪れたことのない都市が厦門(アモイxiamen)だった。厦門は経済特区に指定され、観光地としてコロンス島があり、都市は近代的で日本からの観光客も多いようだ。
 正月休みの異常に高い旅行料金の時期を終えた1月中旬に、厦門へ行くことにした。ネットでフリーツアーを探すと日系航空機、四つ星ホテル三泊四日で39,800円という安いものがあり予約した。しかし、ひとり部屋追加料金と燃料代、空港税で結局7万円ほどになった。

富士より高い位置 七面山が見える 機内食
 【富士より高い位置】
 【七面山が見える】
 【機内食】
【01月16日】
《自宅から厦門まで》
 成田空港へは、YCATからのリムジンバスを利用する。値段が高いが、早さと快適さからこれを選ぶことが多い。まだ暗いうちに自宅を出発し、2時間ほどで成田空港第一ターミナルに到着する。
 空港ではチケットを受け取り、銀行のレートをチェックすると、14.84円/元だった。もはや日本の国内で両替することは損だと学習しているので、参考程度にその数字を控えておく。
 厦門まではANA系の航空機。座席にテレビが付いていないのでがっかり。後に知人に聞くところによるとJAL系は付いているらしい。次からはJAL系に乗ることにしよう。前方テレビでは数時間遅れのNHKニュースを流していた。ハドソン川に飛行機が墜落(不時着)したニュースで生中継(放送時)していた。飛行機の乗客としては刺激的なニュースだった。続いて劇場公開中の「マンマミーア」を上映し始めたが、途中で機械が故障したらしく上映中止となった。
 機内の窓からは地上がよく見えている。富士山が見え、続いて南アルプスが見えてくる。今回機内でGPSの電源を入れてみたが(機内の安全のしおりには飛行中にGPSの電源を入れることはOKとなっていた)、衛星を捕捉することができなかった。
 日系の航空会社の楽しみのひとつに機内食がある。今回はビーフが品切れでフィッシュになったが、いつも乗る中国機と比べると、豪華で味の良い機内食だ。
 13:30、5時間弱のフライトで廈門空港に到着。思った以上に暖かい。気温は日本より8度ほど高いようだ。空港からホテルへは旅行社バスで15人ほどの混成だった。向かうホテルは一カ所のため、途中立ち寄るところはなく直行した。20分ほどでホテルに到着した。
 四日間のホテルは厦門京閠中心酒店(厦門ベストウエスタンホテル)。チェックインをすませると早速両替をする。銀行は両替手数料(約5万円まで25元)を取るが、ホテルはそれを取らないらしい。中国元に両替するのは中国のホテルが一番得だということになる。ただし、両替ができるホテルは高級ホテルだけとなるので、今回ホテルで両替するのは久しぶりである。1万円換算で日本の銀行レートより890円、両替手数料で338円お得になった。

《コロンス島を観光》
 部屋に荷物を置き、早速コロンス島(鼓浪嶋Gulangtyu)へ向かうことにした。その前に明日の福州行きのバスチケットを買う必要があった。春節前で中国国内のバスや列車は大混雑しているようなので、チケットが買えるか不安であった。しかしホテルの目の前にバスチケット売り場があり、すぐに購入することができた。(07:25発107元)
 タクシーに乗りコロンス島の船着き場へ向かった。厦門のタクシー初乗りは8元。船着き場まではメーターで18.5元だった。厦門のタクシーはこれに燃料代1元を加え、小数点は四捨五入した金額を支払う必要がある。しかし20元を払うと5角のお釣りが来た。
 渡船場につくと目の前の船が出航したばかりだった。しかし、船便は多くその船と入れ替わるように次の船が到着した。乗船形式は以前上海の渡船でも経験したのと同じで、鉄の柵の中で下船者がはけるのを待ち、やがて柵が開くと一斉に船内に人々がなだれ込む。
渡船から見た厦門 【渡船から見た厦門】

 厦門島からコロンス島までの船賃は無料。戻るときは8元が必要になる。また、一階は立ち席なので、1元必要となる二階席がお勧め。眺めも良い。

 船は出航してまもなく二階席料金の回収に小姐がやってきた。二階席からの眺望はすばらしく、写真を撮りまくる。廈門島側には多くのビルが建ち並んでいて、上海と変わらぬ都会であることがわかる。厦門港では多くの観光船や貨物船が行き交っている。
 船旅を楽しむ間もなく、ものの10分ほどでコロンス島に到着した。島の中心方面へ向かって歩いた。目指すは、日光岩である。日没まであまり時間がないので、この日は少なくとも日光岩だけは行っておきたかった。道は四方八方に延びているが、要所には島内の案内図や指導標があるので迷うことはなさそうだ。
コロンス島内 【コロンス島内】

 厦門港は南京条約により1842年に開港したが、その後コロンス島は共同租界地となり各国が建物を建築。多くの洋館が建ち並び雰囲気が良い。

 島内の沿道には土産物屋や飲食店が並んでいて観光客も多い。歩いていればシャツ一枚で大丈夫くらいの気温だ。手に持ったコートがじゃまだ。
 日光岩の登り口に近づくと、「不登日光岩不算到厦門」と書かれた大きなポスターがあった。日光岩に登らなければ厦門に来たことにはならないという意味だろう。
 日光岩の入場料は60元。およそ1,000円なので結構高い。順路に従い奥へと進む。日光岩と言うくらいで岩が多く、とりわけ大きな岩にはたいてい文字が大書してある。
日光岩からの眺め 【日光岩からの眺め】

 コロンス島の最高峰が日光岩で、標高は92.68m。長崎出身の鄭成功が日本の日光山にちなんで名付けられたようだ。(日本に日光山があるのだろうか)

要塞のような日光岩 【要塞のような日光岩】

 日光岩のピークからは360度の眺望が楽しめる。台湾領の金門島も目の前に見える。

 日光岩から降りて船着き場の方へ戻るが、船から見た鄭成功の像の方へ行ってみようと思い立ち、島の外周を右回りに進んだ。鄭成功は日本の浄瑠璃の国姓爺合戦でも知られ、映画にもなっている。清の初期に活躍した軍人で、当時台湾を支配していたオランダを追っ払ったことで中国の英雄となっている。母親は日本人で長崎の平戸で生まれている。
 鄭成功の近くまで行ったが、足もとまで行くには再び入場料が必要だったので、中へは入らずに、引き返した。
巨岩には揮毫 よくある銅像 鄭成功が立つ
 【巨岩には揮毫】
 【よくある銅像】
 【鄭成功が立つ】
 船で厦門島に戻り、まだ日没まで30分ほどありそうだったので、最後に南普陀寺へ行くことにした。交通量の多い通りでタクシーをつかまえるが、行き場所を伝えると「去不了」と言われて乗せてくれない。近いからダメなのだろうか。歩いたら30分程度の距離だ。南普陀寺はあきらめてホテルに戻ることにした。
 ホテルまではすぐにタクシーをつかまえるのではなく、しばらく歩くことにした。中山路という歩行者専用道路となった道を歩いた。若者が多く、道には屋台が出ている。中国の繁華街には必ずマクドナルドとケンタッキーがあるが、ここでも例外ではなかった。
 道なりに歩き続けると厦禾路という大通りに出た。その通りに沿って高架が架かっていた。高速道路かと思ったがそうではなく、バス専用道路のようだ。ホテルの近くまでこれを利用することにした。駅のような所へ登っていくと、切符売り場があった。券売機はなく窓口だけだったので、対面で切符を買わなくてはならない。しかし、どこまで行けばいいのかわからなかった。分かりやすいのは厦門駅だったのでそこまでの切符を買った。料金は5角で、切符ではなくトークンを渡された。

高架バスは快速だが超満員 【高架バスは快速だが超満員】

 高速公交道のバス乗り場。バスは次々とやってくるが、超満員である。二両編成にするなど対策が必要では。

市内の渋滞 【市内の渋滞】

 渋滞対策のため幹線道路の上にバス専用の高架が架かっている。その名も高速公交道(BRT)。片側一車線で路線バスだけが走っている。厦門市の交通地図を見ると、コロンス島近くの第一埠頭から飛行場の方まで続いているようだ。


 バスを厦門駅で降り、列車の厦門駅の前を歩いた。駅前は正月の帰省客でごった返している。厦禾路を歩き続けると、味千ラーメンを見つけたので、そこで夕食にした。
 厦禾路から長青路へ曲がり、まっすぐ歩いていくとホテルが見えてくる。今夜の宿は厦門京閠中心酒店(厦門ベストウエスタンホテル)。久しぶりの高級ホテルである。部屋のテレビではNHKが映り、相撲の結果を確認。コンビニで買った青島ビールを飲んで眠りに就いた。

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Camera:Canon IXY 910is

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