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立花山-福岡県の山

立花山-福岡県の山

都会の裏山はクスノキ原生林

都会の裏山はクスノキ原生林

【立花山頂からの眺望】

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○山行情報
日程 2021年3月19日(金)
山名(山域) 立花山・三日月山(福岡の山
入/下山地 立花小学校前/下原
メンバー 単独行
行動時間 1時間56分
歩行 距離登り下り歩数
5.2km436m462m---歩

■■■マップ

○コース(タイム)

立花小学校前(10:59)-立花山登山口-(11:46)立花山-(12:17)三日月山-(12:55)下原バス停

 《山概略》
 立花山は福岡市の東部にある標高367mの山。山頂付近には樹齢300年を越えるクスノキが自生し、国の天然記念物に指定されている。鎌倉時代には大友貞載により立花山城が築かれ、黒田長政が福岡城を築城するまで福岡における拠点であった。山中には石垣や古井戸が残り、当時の面影が残っている。

 《アプローチ編》
 福岡帰省ついでの山行。朝羽田を発ち、福岡空港から博多駅へ。鹿児島本線の海老津行きに乗り、福工大前駅(9:53着)で下車した。駅前からは新宮町営バス「マリンクス」に乗り、立花小学校前で下車するのだが、バスの本数は少なく40分ほどの待ち時間があった。10:42発のマリンクスに乗り、15分ほどで立花小学校前で到着する。料金は100円と良心的だ。

 《立花山へ》
 立花小学校前の県道をバスの走り去った方へ進む。県道は交通量が多いが歩道があるので安心である。県道歩きは700mほど続くが、途中右手に独鈷寺(とっこじ)がある。中国から帰国した最澄が最初に建立したお寺である。その先に新宮町が指定する登山者用の駐車場がある。ようこそ立花山へと書かれた大きな看板が立っている。隣に六所宮という神社の鳥居が見える。さらに歩道を歩いて行くと、立花山登山道と書かれた道路標識があるので、そこを右に曲がる。
 道は上り坂となり、右手に梅岳寺がある。曹洞宗の寺院で立花道雪の墓があることでも知られている。このあたりは寺社が多い。住宅の塀に囲まれた道を上っていくと、家の壁に立花山の指導標が貼られ、左に曲がる。道なりに進むと、正面のブロック塀にようこそ立花山へと書かれ、再び歓迎される。




 住宅地から抜けて、農場や配水池を通り過ぎると森林の中に入り、ようやく登山口となる。舗装道はここまでで、あずま屋には立花山のパンフレットが置かれている。登山口からは擬木の階段で、登っていくと、ムクノキやクスノキの巨木が次々と現れてくる。水場を通り過ぎ、石垣と書かれた分岐があるのでメインルートから外れて右の道に入る。



 分岐から急坂を少し登ると、目の前に石垣が見えてくる。1330年に大友貞載が築いた山城の石垣だ。石垣の上に出ると松尾山との分岐が有り、エノキの巨樹が立っている。このあたりは尾根に沿って石垣が続いていることが分かる。道なりに進むとメインルートと合流し、やがて立花山の山頂にでる。山頂は本丸跡なのか、広々としている。多くの登山者が休憩していた。この日は平日だか、近所の人たちが気軽に登ってきているようだ。



 山頂の奥に行くと展望が開け、福岡市東区の市外と博多湾を見渡すことができる。靄がかかっているが奥の方には志賀島も見えているようだ。玄界灘からもこの立花山がよく見えるようで航海の目印にもなっていたそうだ。
 三日月山の方へ向かおうとすると、山頂広場の角の方に二等三角点(367m)があった。縦走路を進み、次々と現れるクスノキやエノキの巨木を見ながら歩く。途中、三日月立花山の四季と書かれた掲示板が有り、様々な植物の写真が紹介されている。


 下原分岐から三日月山へはピストンである。大した距離は無く、すぐに三日月山山頂(272m)に到着する。ここも山頂広場となっている。三日月山の由来は、山頂から月が三つに見えることがあったのでその名が付いたそうだ。またこの山頂広場には660年代に防人を置いた陣屋があったそうだ。



 三日月山から下原分岐へ戻り、下原の方へ降りていく。森の中の歩きやすい緩やかな道が続き、やがて住宅地に出る。こちらの登山口は案内板の類が無く不親切である。いくつもの分岐をどちらに進めば良いのか分からず、スマホで調べると右の方へ進めば良いようだ。
 病院の前の道を歩き、道なりに下っていくと三日月山の登山道案内板があった。その先で広い道に出るので右に曲がると下原バス停がある。下原バス停は始発のバス停で、天神を通り越して大濠公園まで行く便がある。しかしそこまでのんびり乗ってるわけにはいかないので(福岡のバスは料金も高い)、香椎駅まで乗って電車に乗り換え、実家へ帰った。


Camera:CANON EOS M6