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日和田山−埼玉県の山

日和田山−埼玉県の山

里山は分岐が多く地図は必須

里山は分岐が多く地図は必須

【日和田鳥居の人だかり】

日和田鳥居の人だかり

山行情報
日程 2010年01月16日(土)
山名(山域) 日和田山(奥秩父周辺)
入/下山地 高麗駅/武蔵横手駅
メンバー 単独
行動時間 2時間35分
歩行
距離
登り
下り
歩数
9.7km 650m 656m 9,527歩
日和田山ルートマップ

コース(タイム)

横浜(6:29)=高麗駅(8:29)−(9:10)日和田山−(9:43)物見山−(10:11)北向地蔵−(10:39)五常の滝−(11:04)武蔵横手駅

 《山概略》
 奥武蔵の日和田山はクライミングの練習場として知られ、何度か通ったことがあるが、その山頂に立つことはなかった。今回はその山を訪れることにした。アプローチを調べていると西武鉄道のホームページでハイキングコースを詳しく紹介していることを発見した。日和田山の項では武蔵横手駅から出発し高麗駅に下るコースだが、その逆で歩くことにした。

 《アプローチ編》
 横浜の自宅から西武鉄道に乗るには山手線経由となるので遠回りのような感がある。池袋駅で西武池袋線に乗り換え、高麗駅まで3時間半ほどかかった。高麗駅の改札を出てすぐ右側にパンフレットのコーナーがあり、ホームページで紹介していたハイキングマップも置いてある。里山は分岐が多いのでこの地図は後々役に立つことになる。

 《日和田山へ》
 高麗駅前には巨大な赤い棒が二本立っている。"天下大将軍"、"地下女将軍"と書かれている。高麗(こま)という言葉からも朝鮮高句麗に由来し、「将軍標(チャンスン)」という魔除けらしい。
 駅前をすぐ左に進み狭い通路を通って踏切を渡り、駅の反対側に出る。まっすぐ歩き、信号も直進する。少し進むと右手に台の高札場跡がある。道標に従いその手前を右に曲がる。このあたりは遺跡が多い。右手に石碑が続き、正面に水天の碑が現れる。水天の碑の前を左に曲がると正面に日和田山が見えてくる。まっすぐ日和田山に向かって歩く。日和田山の中腹には鳥居が見えている。ハイキングコースはそこを歩くはずだ。再び信号を渡り、右に進んで赤い鹿台橋を渡る。この集落は赤にこだわりがあるようだ。
 橋を渡って次の信号を左に曲がり、その先で道が二俣に分かれているのでまた左に入る。道はすでに上り坂で、左手に里山公園のようなものが現れる。日和田山の指導標に従い、その里山公園の中に入っていく。道が多くどの道を進めばいいのか分かりにくいが、上へ上へと向かっていく。道が一本に収束し、やがて石の鳥居が見えてくる。それをくぐると道は男坂と女坂に分かれる。どちらも日和田山へ向かっているようだが、どちらに進むか迷う所である。先行者が男坂に進んでいたので、自分は女坂を行くことにして右手に進んだ。


日和田山
【日和田山】
   日和田鳥居
【日和田鳥居】

 女坂は地図で見ると男坂より少し距離が長い。しかし急坂は男坂と変わらないようだ。途中岩場には宝塔が相輪と本体とが分かれて置かれていた。コンクリートで固定されていたので復元する気は無さそうだ。やがて目の前に先ほど麓で見た山腹の鳥居が見えてくる。鳥居の周りでは多くの人が仁王立ちになり風景を楽しんでいる。
 鳥居のあたりは岩場になっており、眺望が開けている。手前には日高市の町並みが見え、富士山や丹沢の山並みが見渡せる。巾着田という巨大球場のような形が見えるが何だろうか。

日和田鳥居からの眺望 【日和田鳥居からの眺望】

 鳥居の奥には金刀比羅神社の小屋がある。その右横を通り抜けて上へと進むと分岐がある。左は日和田山の巻き道のようなので、右へ進む。それほど登ることもなく日和田山の山頂へ到着した。
 日和田山の山頂(305.1m)には大きな宝塔と三角点がある。ここからの眺めも良く、先ほどの鳥居の眺望より左側を見渡すことができる。どこまでも町並みが続き、東京のビル群も見える。
 日和田山の下りは急な岩場で慎重に下る。岩が節理のようになっているところもある。巻き道と合流すると道は緩やかになる。植林の中を進んでいくと車道と合流する。右手にアンテナ施設が見えるが、そのあたりが高指山の山頂になるようだ。その山頂には寄らずに車道をそのまま歩いて行くと左手に駒高の集落が見えてくる。右手にはあずま屋とトイレもある。続いて左手にはふじみやという茶屋がある。この茶屋は正真正銘の富士見茶屋である。

日和田山山頂
【日和田山山頂】
   登山道の祠
【登山道の祠】

 ふじみやの先で車道から分かれ、右手の山道に入っていく。植林の中にぽつんと神社がある。小屋の前に布袋様の置物があり、殺風景な神社のワンポイントとなっていた。
 道は左右に分岐する。右手が物見山山頂となっているので、左は巻き道なのだろう。右に向かった。程なく物見山山頂(375.4m)に到着する。山頂は半分が植林で覆われているが南側は伐採されているので見通しが良くなっている。ベンチがあるので座って休憩した。この山頂は人気がないのか人はいない。自宅から持ってきた缶コーヒーを飲み再出発。
 物見山山頂を反対側に下り、巻き道と合流する。右手にあずま屋があり、勾配の少ない植林の中を歩いて行く。奥武蔵自然道の指導標は北向地蔵を指している。道は車道と合流し、しばらく車道を歩くが登山道は右に分かれる。雑木林の中を歩いて行くと北向き地蔵がある。地蔵はあずま屋の中で手厚く祀られている。

北向き地蔵
【北向き地蔵】
   五常の滝
【五常の滝】

 《五常の滝へ》
 北向き地蔵のすぐ後ろは車道で、それを横切り山道を下る。指導標の指し示す先は武蔵横手駅に変わっている。植林帯の小道を下ると土山の集落に出る。道は舗装道の谷間の下りになる。突き当たった三差路を右に曲がるりまっすぐな道を下ると、左手に五常の滝の入り口がある。滝の入り口には道標があるのだが、下山者には反対側を向いているので分かりにくい。危うく通り過ぎるところであった。
 沢の方へ下っていくと、岩場に五常の滝不動尊が祀られ、その先に落差12mの五常の滝がある。五常の滝は南北朝時代に地元の高麗一族の武者が出陣前に滝に打たれて身を清めたという伝説が残っているそうだ。
 車道に戻り、武蔵横手駅を目指す。これから登ってくる登山者が増え始め、挨拶を交わしながら道なりに下り坂を歩く。国道299号に突き当たるとすぐ右手に武蔵横手駅が見えている。国道を横断し駅に到着する。

《登山道の風景》
駒駅前 台の高札場跡 高指山山頂
 【1.駒駅前】
 【2.台の高札場跡】
 【3.高指山山頂】
ふじみや 物見山山頂 武蔵横手駅前
 【4.ふじみや】
 【5.物見山山頂】
 【6.武蔵横手駅前】

付近の山 伊豆ヶ岳(2005.01.09)、武甲山(2005.04.17)

参考:西武鉄道「ハイキングマップ(奥武蔵・秩父・奥多摩)
Camera:SONY DSC-WX1

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