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神奈川県の山

シダンゴ山・日影山(ブッツェ平)


登山ルートMAP280*158
シダンゴにブッツェ、これ日本の山?
日程 2008年03月01日(土)
山名 シダンゴ山、日影山
山域 丹沢
入/下山地 寄/神縄
メンバー 大山、Chifu、福島


コース(タイム)

寄(8:14)−シダンゴ山(9:37)−(11:56)日影山(13:03)−(14:51)神縄

 新松田駅7:50発寄行きのバスに乗るべく、相鉄線、小田急線と乗り継ぎ、20分前には新松田駅に到着。この日は4人で行くはずだったが、一人がリタイヤとのメールが入った。今日は行き帰りでバス料金が1000円を超える見込みなので、今後のことも考えて割安なバスカードを買うことにした。5000円のバスカードは5850円分使えるのだ。
 大山さん、Chifuさんが到着しバスに乗り込む。乗客は少ない。山ヤは我々だけだ。20分あまりで終点の寄(やどりき)に到着した(510円)。ここは無料駐車場も完備しているのでマイカーで来たいところだが、今日は縦走のため公共交通機関の利用となった。
 バス停正面にある寄沢に架かる橋を渡り住宅地の路地を歩く。早速登り坂となっている。シダンゴ山を示す指導標がところどころあるのが、何度も歩いた道なので勝手はわかる。住宅地が茶畑に変わり、坂がいよいよきつくなる。汗が出始めたところで上着を脱ぐ。鹿よけの柵をくぐり抜けて杉林に突入。すでに花粉が飛んでる季節だが何ともない。うっそうとした杉林がしばらく続き、登りはじめから1時間あまりでシダンゴ山の頂上(758.1m)に到着。

photo 192*128 【シダンゴ山頂上】

 広く見通しの良いシダンゴ山の頂上では親子四人がシートを広げてピクニック気分で食事をしている。ほのぼのとした風景だ。それにしても朝の九時から山頂で食事とはこの家族はいったい何時に起きたのだろうか。


 この日は快晴だったが、靄のため富士山は見えなかった。山頂の祠には真新しい八海山の酒瓶が供えてあった。もちろん中身入り。一同もったいない、と思いつつ奪って呑むわけにもいかず、その場を後にした。
 シダンゴ山から林道秦野峠方面に進む。再び杉林の急坂を下り、林道に出る。林道秦野峠までは、林道を歩くコースと山越えのコースがあるが、Chifuさんは迷わす山越えコースを選び、目の前の鉄階段を上っていく。
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 【寄の住宅地】
 【ダルマ沢の頭への階段】
 【ダルマ沢の頭】
 見通しの悪い杉林の急逆を上っていくと、ダルマ沢の頭(880m)に到着する。八郎丸と書かれた標識もある。このあたりはうっすらと雪が解け残っている。この山頂は素通りで先に進む。北面の下りは凍った雪が張り付いていて滑りこけないよう注意しながら下る。
 高松山と林道秦野峠方面との分岐で、林道秦野峠方面に向かって右手に下ると、アスファルトの林道に出る。しばらく車道を歩いていくと、林道秦野峠に到着する。ここから、山に入るか林道をそのまま歩くか選択することになるが、アップダウンの少ない林道を歩くことになった。
 林道を歩いている間、車は一台も通過しない。橋をいくつか渡り、左手に日影山が見えてくる。山の右側は切れ落ちていて、また急坂を上ることになりそうな予感である。
 日影山の入り口に到着。指導標は何もないが、林業作業中の看板が出ている。林道から日影山に向かって山の中へ入っていく。登りは案の定、急坂でつづらもなく尾根をまっすぐに上る。
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 【幾何学的な壁】
 【明太子の木】
 【ブッツェ平】
 日影山(ブッツェ平、876.4m)に到着。山頂は平らではあるが林の中なので見通しは悪い。鹿よけ柵のすぐ横に三角点がある。明るい場所の枯れ葉の絨毯の上で昼食休憩とした。Chifuさんは簡単ちゃんこ鍋、大山さんは定番のおでん+ご飯、自分はおにぎりとパンを食する。そして、北京土産の搾菜(四川省産)を出すと大山さんは酒が進んだようだ。二人はいつも焼酎を飲んでいる。
 日影山山頂で一時間ほど過ごし、丹沢湖方面へ向かって歩き出す。ここからは道が不明瞭な部分もあり、地図にも迷マークが付いている。しばらく鹿よけ柵に沿って進む。道は竹藪の中に続き、細く背の高い竹がうっそうと茂っている。ところどころ半径1メートルほどの中に密集して生えており、不思議な場所だ。ときどき右手に丹沢湖が見えてくる。

photo 192*128 【竹藪のトンネル】

 竹藪のトンネルがしばらく続く。竹どうしがぶつかり合うカンカンという音が心地よい。

 秦野峠分岐で三保ダム方面へ進む。道は尾根の下りとなり、再び杉林となる。途中、ヲキツチと書かれた場所を通過。地名だろうか。

photo 192*128 【丹沢湖の眺望】

 時々丹沢湖が望める場所がある。富士山もかろうじて見えていた。午後になり雲が増えてきた。

 三人のうち最後尾を歩いていたが、突然後から落ち葉を踏みしめる音が急速に近づいてくるのを感じた。驚いて振り向くと、五メートルほど後方から白っぽい生き物がこちらに向かってくるところだった。一瞬クマかと思いドッキリしたが、0.1秒後にはそれが犬だとわかりほっとした。その犬は前を歩いている人間を無視して足早に通りすぎていった。しばらくすると今度は黒い犬が追い抜いていった。
 神縄への分岐で先の二匹の犬とその飼い主と思える夫婦が休憩していた。飼い犬だったようだ。ずいぶん山慣れした元気な犬だ。お父さんは犬にあめ玉を与え、犬はバリバリとそれを食べていた。
 分岐では三保ダムではなく、神縄へ降りることになった。ここからの道は不明瞭で、地図になく、指導標も無いため途中道に迷うことになる。GPSには今日のルートを入力していたが、神縄の分岐では三保ダムへいく予定だったので、神縄のルートはわからない。
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 【鹿よけ柵に沿って】
 【犬連れの夫婦】
 【神縄バス停】
 落ち葉を踏みながら下っていくと滝口沢の上流に出た。そこから下流に向かっては道はなさそうで、引き返して先ほど左折したところを直進の方向へ進んだ。道はトラバースとなり、それが道だかわからない状態が続いたが、とりあえず進んでいくと前方に集落が見えてきた。集落が見えるとひとまず安心で、道じゃ無かろうととにかく進んだ。先ほどから聞こえていたカンカンという音は、炭焼き小屋を作っている音だったようで、集落の山よりの方で小屋の屋根を組み立てていた。その近くにある鹿よけ柵をくぐって山を出る。
 民家の裏庭のようなところに出たので、軒下を回り込んで道路に出た。ケヤキの巨木の横を通り、大通りに出るとすぐ右手が神縄のバス停だった。予定していた15:12のバスに間に合った。バスは新松田駅まで30分あまりかかった(780円)。

Camera:Canon IXY 910is

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