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三毳山−栃木県の山

三毳山−栃木県の山

万葉の歌にも詠まれる栃木の山

万葉の歌にも詠まれる栃木の山

【みかもの関跡】

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山行情報
日程 2011年01月30日(日)
山名(山域) 三毳山(関東周辺
入/下山地 道の駅みかも
メンバー 福島、黒岩
行動時間 2時間47分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.0km 405m 405m 16,000歩
三毳山マップ

コース(タイム)

道の駅みかも(9:20)−中岳−青竜ヶ岳−花センター−(12:07)三道の駅みかも

 《山概略》
 標高230mの三毳山(みかもやま)は、栃木県最大の公園として整備されている。古くは万葉集にも詠まれ、花の百名山にも指定されている。埼玉県を訪れた際に、気軽に登れる山を探していたところ、知人の知人が真っ先にこの山の名前を挙げた。当初は筑波山に行くことを考えていたが、まだの訪れたことのない三毳山を登ることにした。事前調査もせずにいきなり山に登るのは滅多にないことだが、標高200mあまりの山なので問題はないだろうと、三毳山方面へ車を走らせた。

 《アプローチ編》
 三毳山の場所は東北自動車道佐野藤岡ICのすぐ近くで、道の駅みかもに車を駐めて登ることができそうだ。ナビに道の駅にセットして移動した。道の駅の近くまで来ると三毳神社の大きな看板があり、そこに駐めようと思ったが、神社の駐車場はみちの駅の駐車場の道を挟んで反対側と近かったので、けっきょく道の駅に車を駐めることとなった。

 《三毳山へ》
 道の駅みかもから歩き始めると、三毳神社に向かって右の方に公園の入口の交差点がある。公園の中にハイキング道があるだろうと見当を付けて中に入って行った。公園の中にも駐車場があり、この辺りは車を駐めるのに事欠かないようだ。


みかも山公園の中へ
【みかも山公園の中へ】
   三毳神社の鳥居
【三毳神社の鳥居】

 公園の中には縦横無尽に遊歩道が延びていて、とにかく上に登れそうな道を選んで進んだ。それでも急に道が下り始めたので、引き返して別の道を進むこともあった。途中、みかも山公園案内図があり、それによると山頂広場に向かう直登の道があったので、その入口の方へ向かった。
 直登の道は、急な長い階段が続いていた。途中に三毳神社の鳥居があったので、奥社への参道だったようだ。階段を上りきるとちょっとした広場になり、正面に祠がある。ここは標高200mほどだろうが、まわりは平野なのでなかなか眺めが良い。西の方には富士山が見えていた。

三毳神社奥社
【三毳神社奥社】
   筑波山遠望
【筑波山遠望】

 祠の裏手に道は続き、ちょっとした縦走歩きが楽しめる。小さな山だが緊急時の連絡先として、その場所の緯度経度が書かれた掲示板がある。縦走路は雑木林で囲まれているが、ときどき眺望の見えるところがあり、筑波山などが見える。下界のあちこちでは白い煙が上がっているが、何か燃やしているのだろうか。
 三角点のある中岳(209.8m)に到着する。青竜ガ岳まで1400mと指導標がある。三毳山の山頂が青竜ガ岳であるようだ。山頂では犬が飼い主と一緒にベンチに座り風景を眺めていた。中岳を下り、車道を横切る。右手には展望所のあずま屋がある。コナラやクヌギの 雑木林の小道を歩き、再び車道を横切る。この辺りの車道は車が走るわけではなく、フラワートレインという乗り合いバスの専用道路として利用されているようだ。
 犬石、花籠石という三毳山の名石を通過し、道なりに進む。ときどき年配のパーティーや近所の散歩の人たちとすれ違う。住宅地の近くにあって、手頃な高さなので気軽に訪れることのできる山である。

中岳の三角点
【中岳の三角点】
   正面に青竜ヶ岳
【正面に青竜ヶ岳】

 目の前に青竜ヶ岳の頂上が見えてくる。最後の登りもそれほど厳しいものではなく簡単に山頂に到着する。青竜ヶ岳山頂(229m)はテレビのアンテナ設備が占領している。数人のハイカーが休んでいて、アマ無線の人も来ていた。インターネット全盛のこの時代でも無線は廃れていないのだろうか。山頂で少し休憩して、指導標が佐野市・カタクリの里と示した方へ下った。

青竜ヶ岳山頂
【青竜ヶ岳山頂】
   青竜ヶ岳のテレビ施設
【青竜ヶ岳のテレビ施設】

 三毳山が花の百名山として紹介されているのがカタクリの花である。季節は三月下旬からなので、その頃にはもっと多くのハイカーが集まるのだろう。160.4mの三角点があるところまで稜線を歩き、東側のとちぎ花センター方面へ下った。
 つづらの急な坂を下ると住宅や畑が広がる平野に出る。三毳山を右側に見ながら道を進んでいくと、右手に高平寺見えてくる。先ほど山の上からこの寺の鐘楼が見えていた。道をさらに進むと広域農道に合流し、とちぎ花センターのガラス張りの屋根が見えてくる(初めはそれが太陽電池パネルかと思ったが、近づくと温室のガラス屋根であることが分かった。)。
 とちぎ花センターは広い敷地に温室や花壇が整備されている。大温室のみが有料で、その他の施設は見学が自由である。真冬のこの時期でも様々な園芸種の花が咲いていて、山野草の販売も行っている。無料区域を一通り巡ってから広域農道に戻り、歩道を歩いた。
 とちぎ花センターの隣にも公園の駐車場がある。その前を通り過ぎると、歩道が無くなり狭い路側帯を歩くようになる。車がスピードを出して通りすぎるので、なかなかスリリングなところだ。途中、パラグライダー場の駐車場があり、その先の国道50号の交差点を右に曲がると道の駅が見えてきてゴールとなる。3時間弱の行動時間だったが、なかなか充実したハイキングだった。機会があれば花の季節にも来てみたいものだ。

 道の駅みかもの食堂で昼食を取り、野菜を買い込んで帰宅する。佐野藤岡IC(12:48)から有料道路を乗り継ぎ横浜IC(14:23)まで渋滞は無かったので、意外と早く帰り着くことができた。


とちぎ花センター
【とちぎ花センター】
   路側帯を歩いて道の駅へ
【路側帯を歩いて道の駅へ】


立ち寄り施設
とちぎ花センター★★
場所:栃木県下都賀郡岩舟町下津原1,612(TEL:0282-55-5775)
【開園時間】9時00分〜17時00分まで
【休園日】3月〜5月は休まず営業、5/9(月)は臨時休園、
6月〜2月は毎週月曜日、(休日の場合はその翌日)
【入館料】入園無料。鑑賞大温室入館料:400円
Camera:SONY DSC-WX1

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