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龍王山-奈良県の山

龍王山-奈良県の山

雨で展望見られず名城の山

雨で展望見られず名城の山

【霧の中の山頂】

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○山行情報
日程 2023年12月31日(日)
山名(山域) 龍王山(大台ヶ原周辺
入/下山地 天理市営駐車場
メンバー 単独行
行動時間 2時間53分
歩行 距離登り下り歩数
8.0km520m520m---歩

■■■マップ

○コース(タイム)

天理市営駐車場(08:33)-林道出合-(09:40)龍王山-長岳寺奥の院-大和天神山古墳-(11:19)天理市営駐車場

 《山概略》
 龍王山は奈良県天理市にある標高586mの山。山頂からは奈良盆地が一望できる。戦国時代には十市氏によって山城が築かれ、龍王城と呼ばれた。また麓には古墳群が造られ、その最大は崇神天皇の前方後円墳である。和歌にも詠まれる歴史の山である。
 ガイドブックによっては竜王山と記述するものもあるが、国土地理院の地図では龍王山である。山頂には竜王山と書かれたプレートも有り、どちらでも良いようだ。
 【にっぽん百名山】

 《アプローチ編》
 NHKで放送されている、吉田類のにっぽん百低山で奈良県の龍王山が取り上げられていた。年末に奈良を通過する予定があり、この山を登ることにした。
 前日は名張のビジネスホテルに泊まり、朝食を終えてすぐに出発する。天気は小雨が降り、予報では大雨にはならないようだが、登山開始時点で雨が降っていれば中止も視野に入れて天理市へ向かった。  駐車場は事前に調べて、崇神天皇陵近くの天理市営駐車場(無料)に駐めることにしていた。名張から1時間あまりでその駐車場に到着した。まわりには車は駐まっておらず、自分一台だけだった。




 《龍王山へ》
 雨は小康状態で、パラパラと降る程度だったので登ることにした。地元の山だったら中止だが、遠征先の山なので多少の悪条件は目をつぶらなければならない。その代わり、山頂からの眺望は期待できない。
 駐車場から長岳寺の方へ向かう途中の交差点に周辺マップの案内板がある。龍王山までは二本の道があり、「歴史と健康の道長岳寺ルート」と「歴史と健康の道崇神ルート」という名前が付いている。長岳寺ルートを登って崇神ルートで下ることにした。  掲示板を左に進み、長岳寺の方へ歩く。長岳寺の入口には低い石垣と下馬の石碑が立っている。指導標に従いその脇の道を進み、点在する住宅地の中を歩く。やがて山道となり、石仏の前を通過する。



 道は良く整備されているようで、丸太の階段を登っていく。ちょっとしたロープ場の斜面もあるが難なく通過できる。霧の中黙々と登っていくと車道に出る。トイレが有り、案内板がある。その案内板は龍王山城趾案内図で、それを見ると、どこが山頂なのか分からない。南城本丸と北城本丸がピークのようだが、龍王山山頂とは書かれていない。いったいどこへ行けば良いのか。
 とりあえず車道を登っていくことにするが、このあたりは道が四方八方に分かれている。しかもここまで何度もあった龍王山への指導標が無くなるのである。南城か北城かどちらかに行くことになるのだろうが、どちらが山頂か分からずGPSのマップを頼りにそれらしき方向へ進んだ。(山頂に着いてから分かるのだが、龍王山山頂は南城本丸のことだった)
 山道は右に行ったり左に行ったりで、わざと方向感覚を無くそうとしているかのようだ。分岐も多く、適当に進むと道は荒れてくる。GPSによると山頂は数十メートル先である。道を歩くのはあきらめ、急斜面を藪漕ぎしながら強引に山頂方向へ直登した。


 斜面の上は広場になっていて、そこが山頂のようだ。なぜかアスレチックのような道具が有り、ベンチもある。広い広場の奥の方へ行くと展望台のようで、そこから見える風景の説明板がある。眺望は真っ白で何も見えないのだが、晴れれば奈良盆地が一望でき、生駒山、信貴山、金剛山、大和三山などが見えるらしい。「さわやかな風を感じながら、しばし歴史のロマンに浸かってください」と書かれているが、五里霧中で何も感じることができない。
 山頂から下山するのだが、これがまたどこへ進めば良いのか分からない。下山口は二ヶ所あるのだが、いずれも登ってきた道では無く、案内表示もない。そのうちのひとつをしばらく下ってGPSを見ると反対方向に進んでいた。山頂へ引き返し別の下山道を進むと登ってきた見覚えのある道に戻ることができた。柳本龍王社と書かれた祠の前を通り、トイレのある車道へ出る。



 トイレのところからは崇神ルートで柳本町方面へ下る。濡れた落ち葉を踏みながら道なりに下り、奥の院があるらしいがそれらしきものは確認できず、石仏の前を通過し、沢沿いの道を歩く。林道に出てそのまま進むと崇神天皇陵が見えてくる。周濠に囲まれた前方後円墳で、全長242mと巨大な墓である。山の上からこの前方後円墳を見下ろすことができるかと期待したが、そのような場所は無かった。周濠のまわりを半周して古墳を眺めながら進んだ。
 駐車場に戻り、この日も誰とも会わない静かな山行となった。小雨が降り、しかも大晦日なので仕方が無い。また天気の良いときに来る機会はあるだろうか。この日は大阪南港から出発するフェリーに乗ることになっている。車に乗り込み大阪へ向かった。


○当日泊の宿
名門大洋フェリー★★★★
名門大洋フェリー 場所:大阪南港→新門司港
船室:ファーストS
料金:18,880円・時間:17:00~6:00
大浴場:有り
その他:車両5m未満
Camera:CANON EOS M6