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金勝アルプス-滋賀県の山

金勝アルプス-滋賀県の山

見所満載、滋賀の低山

見所満載、滋賀の低山

【岩が林立する稜線】

岩が林立する稜線

山行情報
日程 2018年9月22日(土)
山名(山域) 金勝アルプス(京都周辺
入/下山地 上桐生駐車場
メンバー 単独行
行動時間 3時間40分
歩行
距離
登り
下り
歩数
9.5km 672m 672m 18,783歩
金勝アルプスマップ

コース(タイム)

上桐生駐車場(11:24)ー(12:28)狛坂磨崖仏-(13:23)天狗岩-(14:04)鶏冠山-(15:04)上桐生駐車場

 《山概略》
 滋賀県栗東市にある金勝山(こんぜやま)は、阿星山・龍王山・鶏冠山などを総称する山域である。金勝アルプスまたは近江湖南アルプスとも呼ばれるが、最高峰は龍王山の604mで、ほぼ低山である。しかし古くから仏教文化で栄えたこの地には、平安時代に作られた磨崖仏や、奇岩怪石があるなど変化に富んだハイキングコースを楽しむことができる。

 《アプローチ編》
 九州に車で帰省する途中、滋賀県あたりで手頃な登山ができる山を探していたところ、ちょうどタイミング良く、山渓の9月号にこの山を取り上げた記事を見つけた。周遊コースでなかなか良さげの山だったので、この山を訪れることを決定。
 横浜を前日の夜に出発し、途中高速のパーキングで車中泊して、翌朝には登山口に到着する予定だった。しかしながら天気予報では昼前まで雨の予報で、午後から晴れるということだった。時間調整で早めに高速を降りて現地に近づくと、果たして予報通りで11時には雨は止んだので、登山は決行することにした。
 草津町から県道を南下していくと周囲は次第に自然が多くなる。バス路線の道だが、道は狭くなり、奥へと進んでいくと最奥に上桐生有料駐車場がある。しかし番小屋に係員はおらず、料金箱も見当たらなかったので、そのまま駐車場の中に入り、車を駐めた。


有料駐車場を出発
【有料駐車場を出発】
   水面すれすれの橋
【水面すれすれの橋】

 《金勝山へ》
 駐車場のトイレに「金勝山ハイキング」のパンフが有り、ルートが分かりやすく書かれているので、これを頼りに歩くことにした。駐車場を出て左へ進む。駐車場の入口にもハイキングマップの掲示板がある。治山の森としてコースが整備されているのだろう。
 平地の林道をしばらく進む。柵で仕切られた右手にはキャンプ場があるようで、子供の団体が来ていた。奥に行くと川が有り洒落た橋が架かっている。橋の上から左手にオランダ堰堤なるものが見える。石組みの堰堤で、水が滝のように流れている。
 橋を渡り左の方へ進み、モルタルの道を歩く。するとパイロンで道が塞がれている。まさか通行止めかと思ったが、張り紙をよく見ると入山規制が解除されたと書かれていた。先の台風21号で影響があったようだ。パイロンの先には逆さ観音がある。岩に彫られた観音様が上下逆になっているのだが、岩が転がって逆さまになったのでは無いだろうか。
 舗装道を道なりに進み、新東名の下のトンネルをくぐる。数十メートルのトンネルは真っ暗闇で、正面の光に向かって行く。

名神高速の下のトンネルをくぐる
【名神高速の下のトンネルをくぐる】
   巨岩が多い
【巨岩が多い】

 道は徐々に荒れてきて、沢を徒渉すると山道となる。雨上がりの山道はぬかるんで、滑らないように気をつける。倒木を除けながら進と出合に出る。そこから左手の狛坂線という道に入る。
 雨の影響か何度か徒渉して登っていくと岩だらけの場所に出る。道の真ん中にガマガエルだろうか、大きなカエルが陣取って動かない。道にはいよいよ倒木が多くなり、やがて狛坂磨崖仏の前に出る。大きな岩に何体もの仏様が彫られ、よく見ると周囲のあちこちの岩にも同様に彫られている。奈良時代後期の渡来系工人によるものだそうだ。このあたりには明治まで狛坂寺があったようだ。

狛坂磨崖仏
【狛坂磨崖仏】
   重ね岩
【重ね岩】

 磨崖仏から先は石段の登りとなる。巨岩の脇を通りながら登っていくと稜線の上となり、見晴らしの良い国見岩に出る。琵琶湖や比良山系の山並みが見えている。先日登った蓬莱山も見えているはずだ。しばらく眺めを堪能してから稜線歩きを続ける。大きな岩が積み上がった重ね岩の前を通り、突き当たりの分岐を左の白石峰方面へ進む。すぐに白石峰というピークに立つが、周りは樹林に覆われ眺望は無い。

琵琶湖の見晴らし抜群
【琵琶湖の見晴らし抜群】
   白石峰
【白石峰】

 白石峰からは左右に道が分かれるが、どちらも多くの見所があるようで、指導標には多くの地名が書かれている。予定通り、左手の鶏冠山方面へ進んだ。巨岩の間の細い道を下り、耳岩のあたりでは岩の上に登って眺望を眺める。大津や草津の町並みや新名神高速道路を見下ろすことができる。金勝山はこのあたりの稜線がクライマックスなのだろう。巨岩が突き出た天狗岩など素晴らしい景色が広がっている。道は天狗岩の基部の峰まで続き、真下から見上げることもできる。上からロープが伸びていて、それを伝って登ることもできるようだ。

見通しのよい下り
【見通しのよい下り】
   鶏冠山のピーク
【鶏冠山のピーク】

 鶏冠山に向かって見通しの良い下りが続く。樹林帯に入ると、落ヶ滝の分岐を通過し、登り返すと鶏冠山の山頂(490.9m)となる。金勝アルプスの最高峰では無いが、主峰の一つだ。しかし、三等三角点は有るものの樹林に囲まれ眺望は無い。ベンチ等も無く休憩適地では無いので、短い滞在で奥の道へ下山する。少し下ると見晴らしが良くなり、下界にレース場のようなものが見えている。考えてみたらここは栗東、競馬のトレセンでは無いか。良く聞く地名だが初めて見ることができた。さすがに馬が走っているところは見えなかった。トレセンの奥に見える富士のような山は三上山だろうか。

栗東のトレセン
【栗東のトレセン】
   上桐生バス停方面へ
【上桐生バス停方面へ】

 いろいろと眺めを楽しませてもらい、尾根を道なりに進んでいく。ヤセ尾根を進むと落ヶ滝線への分岐があるが、上桐生バス停と示された道の方を直進する。落ヶ滝と言うのも見てみたいが、今回は断念。駐車場の方へ向かう。道は北谷林道に変わり、舗装道を歩いて行くと左手に駐車場がある。更に進むと砂地の道となり、車止めのロープを越えると元の駐車場の裏手に到着する。
 下山後の温泉は、草津市のイオンモールにある水春と言うところへ向かった。街中のスーパー銭湯で混んでいたが、更に続く帰省ドライブに向けてリラックスすることができた。

付近の山 大文字山(2018.02.11)、比叡山(2016.3.12)、蓬莱山(2018.7.14)

立ち寄り湯情報
 
草津湯元 水春★★★
場所:滋賀県草津市新浜町300番地イオンモール草津スポーツ&レジャー棟
  (TEL:077-516-1126)
泉質:炭酸水素塩泉
料金:900円・時間:9:00~24:00(受付)
休館:無休
食堂:有、露天:有
Camera:CANON EOS 6D Mark II

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