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原小屋沢−丹沢

原小屋沢−丹沢

雨上がりの増水、迫力の滝...

雨上がりの増水、迫力の滝...

【ガータゴヤ滝】

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山行情報
日程 2008年10月18日(土)
山名(山域) 原小屋沢(丹沢)
入/下山地 魚止橋
メンバー 大山、Chifu、福島
行動時間 10時間23分
歩行
距離
登り
下り
歩数
12.2km 1,326m 1,326m 26,500歩

コース(タイム)

横浜(5:50)=魚止橋(8:14)−大滝−(14:13)姫次(14:52)−榛の木丸−(17:00)魚止橋=(19:20)横浜

 《山概略》
 いつもの仲間で原小屋沢へ行くという。原小屋と言えば、蛭ヶ岳と姫次の間にある原小屋跡のことだろうが、そのあたりの沢だろうという予想はついた。知識としてはその程度であった。

 《アプローチ編》
 いつものように橋本駅で2人をピックアップし、鳥屋、丹沢観光センター(廃止)方面へ。連休明け後の休日のためか、心なし道は空いていた。しかし早戸川沿いの林道では多くの釣り客が来ていて、路肩に駐めた車が多い。落石の転がる崖っぷちの林道を進み、魚止橋の少し先で、落石の心配がない場所に車を止めた。

 《原小屋沢へ》
 さらに続くダートの林道を歩く。落石が多く、大きな石が道をふさいでいるので車で入らない方が良さそうだ。伝道と言うところが少し広くなっている。そこから右手の山道に入っていく。この先雷滝までは、以前蛭ヶ岳を登ったときと同じ道となる。今回は前日まで大雨だったため、沢の増水により渡渉の橋が流されていないか心配された。最初の渡渉は伝道沢だがここはもともと橋は無く、石づたいに通過した。作業小屋(廃屋)の前を通り、山肌のトラバースを進む。このあたりは新緑の葉が日の光を通し、緑の光を浴びながらの山歩きとなった。


早戸川最初の渡渉 【早戸川最初の渡渉】

 前日までの大雨で増水した早戸川

 早戸川最初の渡渉では、かろうじて橋は残っていた。とりあえずここで沢靴に履き替え、ハーネスとヘルメットを着用。橋はそのまま通過した。しかし、その先の渡渉地点では見事に橋は流されていた。10mほどの川幅を、股下まで水に浸かりながら渡った。

三回目の渡渉は幅広い 【三回目の渡渉は幅広い】

 普段なら橋を渡るところだが、増水で流されていた。川も流れが速い。念のためロープを張った。


 雷平までは岩や木に赤ペンキで矢印が示されているので、その通りに進む。大岩の滝は右の巻道で楽に越えられる。その先で一度渡渉すると轟音を立てて水が落ちる雷滝が見えてくる。

雷滝 【雷滝】

 前回来たときと比べて圧倒的な水量となっていた。滝の近まで行くと風圧が強く、水飛沫もかかるので写真撮影は素早く行わなければならなかった。


 雷滝の近くで小休止になり、ふと足を見るとヒルがへばり付いていた。すぐに弾き飛ばしたが刺された後だった。今回はヒル対策として2種類の防虫スプレーと、塩、ライターを用意していた。防虫スプレーはあらかじめ足のまわりに吹き付けていたが、沢にはいるので効き目はなかったようだ。このあと再び足にヒルが取り付いた場面があったが、そのときはすかさずひとつまみの塩を振りかけた。これは効果てきめんで、ヒルはもだえながらぽとりと落ちた。しかしこれでは予防措置にはならない。
 雷滝は左に巻いていく。尾根をそのまま登っていくと蛭ヶ岳に到達し、以前行ったコースだが、今回は尾根から分かれ右に降りていく。足場の悪い斜面は崩れそうで危険だがロープが張ってある。沢に復帰し、遡上を続ける。それにしても原小屋沢は水量が多い。登っても登ってもいっこうに水量の減る気配がない。ナメと小滝が続き、沢の中に入ったり岩の上を歩いたりが続く。天気はすこぶる快晴で気持ちが良いが、ふと気づけば他にこの沢を歩いている人は見かけなかった。
 二俣のところで小休止。ここでまたヒルにやられる。塩を振りかけて駆除した。なぜか二人はヒルの影響はなく、自分だけが被害に遭う。
バケモノ滝 【バケモノ滝】

 二俣を右に行くと10mのバケモノ滝がある。右を巻こうと試みるも困難で断念。ガイドブック通りに左のガレ場を巻いていく。


 三段の滝はガイドブックによると、右に巻き15mの懸垂下降が必要となるが、左からザイルなしで抜けることができる。岩場を滑らないように四つんばいで進む。

三段の滝
【三段の滝】
   岩場を左に巻く
【岩場を左に巻く】

 小さな滝が連続し、難なく進んでいく。水流は絶えることなく豪快に下流へ向かっている。
ガータゴヤ滝 【ガータゴヤ滝】

 30mのガータゴヤの滝も豪快な滝だ。右を巻いていく(ガイドブックは左)。


 鎖のある滝には左の岩場に古い鎖がかかっている。ここに来てなぜ鎖場があるのか不思議だが、ここで原小屋沢のイベントは終了。沢歩きはしばらく続くが、水流は徐々に少なくなっていく。源頭部も近いと思った頃にエンビパイプから流れる水場がある。稜線からはまだ離れているが、原小屋存続時代の水場だったのだろうか。水場の先で原小屋沢の水流は途絶える。しばらく涸れ沢のような谷筋を登っていく。すぐ左手の上の方は一般ルートの登山道があるようで人の声が聞こえてくる。しばらく一般ルートと平行して進むようになり、姫次がかなり近づいたところで、その一般道に移動した。

唯一の鎖場
【唯一の鎖場】
   原小屋跡は近い
【原小屋跡は近い】

 魚止め橋から6時間かけてようやく姫次に到着した。何度も来ている姫次だが、明るい太陽の下での姫次は初めてだ。まわりの緑がとても綺麗に見えた。新緑のこの時期が一番色づきがよいのだろう。
 テーブルのひとつを占拠して休憩した。まわりにはひと組だけ登山者がいたが、黍殻山の方へ向かっていった。ここまでいつになく写真を撮りまくって登ってきたためデジカメのメモリーカードが満タンになってしまった。予備のカードは持ってきていなかったので、このあとの写真は携帯で撮ることになった。

姫次から蛭ヶ岳 【姫次から蛭ヶ岳】

 丸い形の蛭ヶ岳がすぐ近くに見える。富士山は白く霞んでいた。案内板は東海自然歩道の案内図。


 姫次で40分ほど滞在し下山する。コースはまず黍殻山方面へ進むが、右手の尾根を降りることになる。一般コースではないが、作業道として踏み跡があり、入り口はすぐに分かる。そして、尾根を下る間も数十メートルおきに「鳥屋造林組合管理地」と書かれた矢印付きの案内板があるのでわかりやすい。その案内板のひとつが後ろを向いていて、反対側に矢印が書かれていた。まか不思議と思ったが、矢印の方向を全て左向きに印刷したのでそのような現象になったということで納得。左側の矢印は道の右手に置かなければならないが、何かの拍子に道がずれたのだろうか。

棒の木丸 【棒の木丸】

 下山尾根の唯一のランドマークが棒の木丸(1,292m)である。写真を撮った場所とマップ上の三角点の位置とはづれがあったのは帰ってから気がついた。


 棒の木丸からの下りは一部道が不鮮明なところがあり、少し引き返す場面もあった。それでも踏み跡をたどりながら下り、急坂はつづらとなる。杉植林の中を進むとやがてヤセ尾根になり、自分の車が見えてくる。

《登山道の花》
カキドオシ シコクハタザオ シロガネソウ
 【@カキドオシ】
 【Aシコクハタザオ】
 【Bシロガネソウ】
ワチガイソウ シロガネソウ シコクスミレ
 【Cワチガイソウ】
 【Dシロガネソウ】
 【Eシコクスミレ】
タチツボスミレ コチャルメルソウ シロガネソウ
 【Fタチツボスミレ】
 【Gコチャルメルソウ】
 【Hシロガネソウ】
エイザンスミレ ミツバツチグリ
 【Iエイザンスミレ】
 【Jミツバツチグリ】
 

Camera:Canon IXY 910is,au W61CA

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