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水無川源治郎沢−丹沢の沢

水無川源治郎沢−丹沢の沢

ようやく晴れた連休最終日に沢へ

ようやく晴れた連休最終日に沢へ

【戸沢から見た塔ノ岳】

戸沢から見た塔ノ岳

山行情報
日程 2010年10月11日(月)
山名(山域) 水無川源治郎沢(丹沢
入/下山地 大倉
メンバー 大山、福島
行動時間 6時間20分
歩行
距離
登り
下り
歩数
14.3km 1540m 1540m 32,391歩
280x158

コース(タイム)

大倉(8:22)−(9:38)戸沢−源治郎沢−(13:08)花立山荘−(14:43)大倉

 《山概略》
 丹沢には多くの沢があり、首都圏から近いこともあるため気軽に訪れることができる。今回訪れる源治郎沢は水無川の支流で、アプローチの戸沢までは何度も来ている道である。源治郎沢を詰めると大倉尾根の花立山荘の近くに出て、そのまま山頂を目指すと塔ノ岳に立つことができる。しかし今回は山頂まで行かず、花立山荘から大倉尾根を下山するコースを取った。

 《アプローチ編》
 小田急線の渋沢駅からバス停に降りると、ちょうど7:50発の大倉行きのバスが発車するところだった。山ヤばかりを乗せたバスは超満員で、これ以上乗客は乗れそうにない状態で発車した。待ち合わせの大山さんはまだ来ていないので、このバスに乗る必要はなかった。次のバスは9:08発で、そのバスが来て次の乗客が乗り始めた頃に大山さんがやってきた。今度のバスは超満員と言うことはなく出発した。
 大倉へは20分弱で到着。ビジターセンターの前で入山届けを出して準備完了。雲ひとつ無い青空が広がり、昨日までの大雨がウソのようだ。三連休最後の一日だけ秋晴れとなりまさに登山日和だ。

 《源治郎沢へ》
 大倉から風の吊り橋を渡り、戸川林道をひたすら歩く。コースタイムで1時間半以上かかる単調な林道である。今回は極力道ばたの花を撮影しなかったので、コースタイムより速く歩くことができた。歩いている間に何台もの車が通過していった。次からはこの道を車で来るべきだと思った。
 林道はところどころで山肌から流れ出た水が流れている。昨日までの雨の影響は残っているようだ。沢の水量は大丈夫だろうか。ようやく到着した林道終点にある戸沢駐車場には多くの車が止まっていた。


源治郎沢入口
【源治郎沢入口】
   最初の滝
【最初の滝】

 源治郎沢入口かつ書策新道の入口には立入禁止の黄色いテープが張られている。もう何年も前からこの状態のようだ。テープをくぐって書策新道の方へ進む。尾根歩きはわずかで、すぐに左手の沢の方へ降りていく。わずかな下りだが道もなく急なので早くも慎重に降りた。河原で沢靴に履き替え、さっそく遡行開始。
 源治郎沢は昔から初級の沢として有名で、事故も多い。滝にはその滝が何番目の滝なのか分かるようにプレートがあり、緊急時の連絡先が書かれている。

ホトトギスと滝
【ホトトギスと滝】
   F2
【F2】

 次々と現れる滝を多少濡れながらもこなしていく。昨日大雨が降っている割には、それほど水量は多くないようだ(と言っても初めてなので普段の水量は知らない)。途中、花を見つけては撮影しながら進んでいく。秋の花がけっこう咲いていた。

F3を登る
【F3を登る】
   F4
【F4】

 F5が近づくと初めて先行者が見えて来た。女性がトップロープで登っている。我々はフリーで登った。滝の上の岩にはボルトが打ってあるが、これひとつでは心許ない。滝の上の平らな部分で休憩した。先ほどの先行者は男女の二人組で、声をかけると寒いのでここから下って帰ると言う。沢は登りよりも下りの方が危険なので、無事を祈る。
 F6はなかなか難しい。滝の上部が足場の良くないトラバースになっている。岩にボルトが打ってあるので、シュリンゲをかけて進んだ。

F5には先行者
【F5には先行者】
   F5もフリーで
【F5もフリーで】

F6は慎重に
【F6は慎重に】
   沢が涸れてもF8
【沢が涸れてもF8】

 F6を越えると水流はほとんど無くなる。それでも岩場の登りは続き、F7、F8と、かつてはそこに滝があったかのように標識は続く。崖崩れで滝の面影も残っていないが、F9だけは大きな岩の上にチョックストンがあり滝の面影は残っている。ほぼ垂直の登りだが、手がかりはあるのでクライミングで登る。
 白いプレートの標識はF10まで確認でき、谷筋に沿って歩いて行くと草付きの広場のような場所に出る。さらに進んでいくと、源治郎尾根の岩場が見えてくる。以前尾根から登ってきたときに休憩した場所だ。今回もこの岩場に上がって休憩した。
 昼食はスーパーで買ってきたアルミホイル鍋。大山さんが沢で摘んできたウワバミソウを加えてちょっと豪勢になった。今回は珍しく酒はなく、小一時間休んで大倉尾根の方へ向かった。
 花立山荘の少し上で大倉尾根に合流し、そのまま下った。大倉尾根はこれから登ってくる人や下る人、家族連れや外国人集団などもいて賑やかだ。


F9チョックストン
【F9チョックストン】
   大倉尾根を下る
【大倉尾根を下る】


 最後の締めの温泉は、小田急線で東海大学前駅から少し歩く"ほたる"へ行った。建物に近づくといつも満車の駐車場ががら空きではないか。今日は祝日なのにおかしいなぁ、と思いつつ入口の扉を見ると、「諸般の事情にて閉店とさせていただきます」と張り紙がある。これまで何度も利用した施設だけに閉店はショックである。丹沢で汗をかいて、温泉に入って、生ビールを飲むと言う至高のパターンはもう経験できないのだろうか。悔やまれつつも、そのまま帰ることになった。

《登山道の花》
ツユクサ キバナアキギリ マツカゼソウ
 【1.ツユクサ】
 【2.キバナアキギリ】
 【3.マツカゼソウ】
ホトトギス イワシャジン ウワバミソウ
 【4.ホトトギス】
 【5.イワシャジン】
 【6.ウワバミソウ】
イヌヤマハッカ リンドウ ダイモンジソウ
 【7.イヌヤマハッカ】
 【8.リンドウ】
 【9.ダイモンジソウ】
オヤマボクチ センブリ リュウノウギク
 【10.オヤマボクチ】
 【11.センブリ】
 【12.リュウノウギク】

付近の沢 セドの沢左俣(2008.09.13)、水無川本谷(2009.07.11)、モミソ沢(2009.04.18))

Camera:SONY DSC-WX1

NOYAMA
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