TOP > 日本三百名山 > 五葉山   

五葉山-日本三百名山

五葉山-日本三百名山

赤坂峠から一気に登頂

赤坂峠から一気に登頂

【ガスの山頂】

ガスの山頂

山行情報
日程 2015年8月10日(月)
山名(山域) 五葉山(東北
入/下山地 赤坂峠
メンバー 単独行
行動時間 3時間6分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.5km 640m 640m 15,900歩
五葉山マップ

コース(タイム)

赤坂峠(05:37)-(06:18)畳石-石楠花荘-(07:20)五葉山-(08:10)畳石-(08:43)赤坂峠

 《山概略》
 五葉山は岩手県釜石市と大船渡市の境にある日本三百名山の山。ヒノキやケヤキなどの森林資源に恵まれ、伊達藩の直轄領である御用山であったことから、五葉山と呼ばれるようになったようだ。標高は1351mと低山の部類にはいるが、まわりに高い山がないため眺望が良く、晴れればリアス式海岸が見渡すことができる。

 《アプローチ編》
 宮城県でのイベントに参加するついでに、岩手まで足を伸ばし、日本三百名山である五葉山を登ることにした。前日はほぼ一日移動で、登山口の赤坂峠で車中泊をした。赤坂峠は大船渡側からよりも釜石側から入ったほうが車は走りやすい。今回は下山後の温泉に立ち寄る関係で、赤坂峠へは釜石側から入り、大船渡側へ降りることになる。
 赤坂峠の駐車場は広く、トイレもあるため車中泊には適している。この時期は暑さが車中泊には厳しいと思ったが、実際は雨だったこともあり、涼しく一夜を過ごすことができた。なお、まわりには誰もいなかった。


広い赤坂峠の駐車場
【広い赤坂峠の駐車場】
   駐車場から道を挟んで登山口
【駐車場から道を挟んで登山口】

 《御用山へ》
 一晩中赤坂峠では雨が降り続いたが、朝になるとあがっていた。しかしながらすっぽりと雲の中に入っているようで、ガスで視界が悪かった。駐車場から道路を渡って鳥居のある登山口があり、山小屋用の薪置き場もある。
 登山道は鳥居の左手から始まり、緩やかな登りが続く。低木帯なので空が広く、晴れれば気持ちがよいだろうが、どんよりとした灰色の空が広がっている。やがて1合目の標識がある。峠からの登山なので標高差はあまりなく、10合目まで頻繁に標識が現れることになる。

なだらかな道が続く
【なだらかな道が続く】
   賽の河原
【賽の河原】

 道脇の花を撮りながら進み、3合目の所が賽の河原となっている。その先は岩のササに囲まれた岩の多い道で、そこを通過すると緑の広場に出る。畳石という大きな石があり、その正面に歌碑がある。
 畳石から鳥居をくぐって登山道尾は続き、5合目を通過する。このあたりはナナカマドやアオダモの樹林帯である。7合目を過ぎて倒れかかった祠があり、その先に岩場の展望台がある。もちろん一面ガスなので何も見えない。

畳石の広場
【畳石の広場】
   樹林帯を通過
【樹林帯を通過】

石楠花山荘
【石楠花山荘】
   稜線の日枝神社
【稜線の日枝神社】

 8合目を通過し、樹林帯を抜けると薄もやの中に小屋が見えてくる。そしてコンクリートキッチンのような水場があり、塩ビパイプから水が流れている。小屋は昭和63年竣工のしゃくなげ荘で、木造の立派な山小屋だ。小屋の周りにはテーブルなどもあり、条件の良い宿泊地だ。
 小屋の先に五葉山山頂を示す指導標があり、道を間違わないようにそちらへ進む。ササ原の道を進むと、稜線に到達し、石垣で囲まれた日枝神社がある。石垣の中には祠があるだけだが、かつては五葉権現講で賑わったようだ。

稜線を歩きます
【稜線を歩きます】
   五葉山頂上
【五葉山頂上】

 日枝神社から稜線を北東方面へ進む。晴れれば気持ちの良さそうな稜線だが、ガスで視界は50m程度である。道は両サイドをロープで仕切られ、その中を歩く。このあたりは県立自然公園に指定されている。
 太いポールのようなものが見えてくると五葉山の山頂(1340m)である。そのポールは倒れかかっている。すぐ横に一等三角点もあるが、この山の最高峰はもう少し先にある1351mである。視界不良なので今回はそこまで行かなかった。山頂からは四方向に山の名前が示されている。金出山、室根山、早池峰山、霞露岳である。早池峰以外はあまりなじみのない山だ。


来た道を下ります
【来た道を下ります】
   西にはダムが見えている
【西にはダムが見えている】

 山頂からは眺望も何にもないので、早々に下山に取りかかる。来た道をたどって登山口まで戻るが、天気が回復することはなかった。登山口に近いところの展望所からは、鷹生ダムが登りの時より見やすくなった程度だ。すれ違った人も1人だけだった。この山は7月のシャクナゲの季節が人気があるようなので、機会があればその時期に訪れたいものだ。
 登山口まで戻り、大船渡側に車を走らせる。狭く曲がりくねった道だが、割と安心して進むことができる。山の斜面には太陽電池パネルがびっしりと設置されている。未だかつて見たこともないような大規模な量だ。ネットで調べると、五葉山太陽光発電事業で発電規模は18メガワット、この8月18日に完成したようだ。
 温泉は鷹生ダムの近くにあるしゃくなげの湯っこ。開館は10時だったが、それより早く入ることができた。今夜の宿は大和町のルートインホテル。明日は船形山に行く予定である。

《五葉山の花》
ワレモコウ ■■ キツネノカミソリ
 【1.ワレモコウ】
 【2.■■】
 【3.キツネノカミソリ】
ハクサンシャジン ヤマハハコ ■■
 【4.ハクサンシャジン】
 【5.ヤマハハコ】
 【6.■■】
ホトトギス ウツボグサ ギボウシ
 【7.ホトトギス】
 【8.ウツボグサ】
 【9.ギボウシ】

付近の山 早池峰山(2000.09.27)

立ち寄り湯情報
 
五葉温泉 しゃくなげの湯っこ★★★
場所:岩手県大船渡市日頃市町字赤坂西風山1-5(TEL:0192-22-5400)
泉質:アルカリ性単純温泉
料金:600円(JAF割引有り、ロッカー100円必要)・時間:10:00~21:00
休館:第二火曜日、食堂:有、露天:無
Camera:CANON EOS 6D

NOYAMA
   ホームに戻る   
NOHOU