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倶留尊山-奈良県の山

倶留尊山-奈良県の山

高原からの強風受けて

高原からの強風受けて

【稜線から曽爾高原を見下ろす】

稜線から曽爾高原を見下ろす

山行情報
日程 2019年12月31日(火)
山名(山域) 倶留尊山(大峰山
入/下山地 曽爾高原駐車場
メンバー 単独行
行動時間 2時間13分
歩行
距離
登り
下り
歩数
5.2km 570m 570m 10,606歩
■■■

コース(タイム)

曽爾高原駐車場(07:56)-亀山峠-(09:00)倶留尊山-(10:09)曽爾高原駐車場

 《山概略》
 倶留尊山は三重県津市と奈良県曽爾村の境にある標高1037mの山。奈良県側には裾野の下に曽爾高原があり、多くの観光客や登山者が訪れる。日本三百名山に指定されるが、山頂一帯は私有地のため入山料が必要となる。また、奈良県側から登る場合、曽爾高原駐車場を利用することになり、これも有料である。

 《アプローチ編》
 年末の帰省の途中でついに倶留尊山を登ることにした。この山は以前から登るつもりだったが、入山料や駐車場料金がかかるので、行くのを躊躇していたのだった。しかしながら、この地域の名山は登りつくし、ついに倶留尊山を登るときが来たのだった。
 前日は名張のビジネスホテルに泊まり、朝食を食べてからの出発である。曽爾高原駐車場は名張からは意外と近く、30分ほどで到着した。駐車場は自動ゲートで、広い敷地に一番乗りだった。


曽爾高原駐車場
【曽爾高原駐車場】
   曽爾高原に出る
【曽爾高原に出る】


 《倶留尊山へ》
 駐車場を出発し、自動ゲートの脇から出ると登り坂の遊歩道がある。登り口には曽爾高原案内図があり、倶留尊山へのだいたいのルートが分かる。高原を突っ切るコースと亀山経由で縦走するコースがあるが、高原コースを取ることにした。  遊歩道の坂を登っていくと、急に視界が開けて高原のすぐ横にある山の稜線が見える。高原や山肌には樹林が無く、黄金色の枯れた草で覆われている。帰ってから調べると、やはり3月頃に山焼きが行われているようだ。
 高原の中に向かうと、東海自然歩道の指導標がある。昨日登った愛知県の鳳来寺山も東海自然歩道だったので、そこから道が繋がっていると言うことだ。自称東海自然歩道挑戦者としては、いずれこの二つの山を結ぶ道を歩かなければならない。もう何年も静岡で途切れた東海自然歩道の続きを歩いていない。
 高原の中の道は柵で仕切られ、柵の外はススキが群生している。昨日の雨の影響か、道はぬかるんでいる。道はやがて高原中央の広場のような所に出る。ベンチがあり、クロマツが何本か生えている。そこを通り抜けると、道は階段状の緩やかな登りとなる。
階段状の斜面を登る
【階段状の斜面を登る】
   稜線に到着
【稜線に到着】

 眺めの良い斜面の道を少し進んで振り返ると、高原の様子が一望できる。それほど広い高原では無いようだ。やがて稜線に到着するが、高原からの風の吹き上げが激しく吹き飛ばされそうだ。木が無く眺めが良い反面、風の影響をもろに受ける所だ。
 稜線からは左手の倶留尊山方面に向かうが、指導標は二本ボソとなっている。強風に耐えながら稜線を進み、しばらく進むと樹林帯に入り、風は止まる。
料金所に到着
【料金所に到着】
   料金所のすぐ先が996mピーク
【料金所のすぐ先が996mピーク】

 小ピークに向かって登っていくと、小屋が見えてくる。それがうわさの料金所だ。この時期は無人で、小屋の前にある料金箱に500円を入れることになる。500円玉を入れると、多くの硬貨が入った上に落ちた音がした。
 小屋の先のピークが二本ボソで標高980m。雲が多いものの、奥の方に倶留尊山のピークが見える。右半分は切れ落ちて山が無いように見える。

倶留尊山のピークが見えてくる
【倶留尊山のピークが見えてくる】
   急な下り道
【急な下り道】

 二本ボソから急坂を下り、登り返しも急登である。両脇にロープが張られている。坂を登り切ると、倶留尊山の山頂(1037.6m)である。岩が転がる中に三等三角点がある。眺望は今登ってきた二本ボソが見え、その奥に大峰山の山並みがあるようだ。

倶留尊山山頂
【倶留尊山山頂】
   兜岳・鎧岳が見える
【兜岳・鎧岳が見える】

 この日は大晦日だが、結局山頂まで誰とも会うことが無かった。山頂にはいくつかベンチがあり、そこで少し休んでから来た道を戻った。登り始めより天気が回復してきて、稜線からは東の三重県側の眺望も見られるようになった。名張川沿いの集落の奥には兜岳や鎧岳が見えている。

曽爾高原に下りる
【曽爾高原に下りる】
   舗装道を下って駐車場へ
【舗装道を下って駐車場へ】

 二本ボソを通過し、亀山は経由せずに曽爾高原へと下りた。ここに来てようやく、家族連れや登山者の姿が見られるようになる。晴れ間が見られるようになったので、この時間から登る方が気持ちが良いかもしれない。
 駐車場まで戻って行動時間は2時間ほどだった。ずいぶんお手軽な山だ。春夏は花が多く咲くらしいので、また緑があるときに来たいものだ。下山後の温泉は以前にも訪れた、みはる温泉へ。その後、大阪南港まで行き、福岡行きのフェリーに乗って年を越した。

付近の山 三峰山(2018.12.30)、高見山(2016.04.29)

立ち寄り湯情報
 
みはる温泉 美榛苑★★★
場所:奈良県宇陀市榛原福地255(TEL:0745-82-1126)
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉(ph8.9)
料金:550円・時間:10:00~20:00
休館:-
食堂:有、露天:無
Camera:CANON EOS 6D Mark II

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